
2026.01.28
売上至上主義からの脱却。飲食店を「利益から逆算する」財務体質へ変える、ラクミーの革新的アプローチ
国内飲食DXニュース「売上は上がっているのに、手元に利益が残らない」「忙しすぎて2店舗目、3店舗目の構想が描けない」。多くの飲食店経営者が直面するこの壁を、ITの力で打ち破ろうとする企業があります。
今回は、飲食店向け経営管理ツール「ラクミー」を展開する株式会社ラクミーの代表、伊藤氏にインタビュー。単なる効率化ツールに留まらない、業界の構造改革を見据えた「未来を作るための財務戦略」について伺いました。

株式会社ラクミー 代表取締役 伊藤 健吾 氏
飲食店経営を阻む「過去に縛られた数字」と「規模の不経済」
飲食店経営の現場では、税理士から届く「過去のPL」を見て一喜一憂するスタイルが一般的です。しかし、それでは手遅れです。
「過去」を追うだけの経理: 使ったお金を記録するだけの経理作業は、未来の投資を生み出しません。
分散しすぎた業界構造: 上位10社の市場占有率が極端に低い飲食業界では、スケールメリットが働きにくく、賃金が上がらない悪循環(規模の不経済)に陥っています。
現場の数字アレルギー: 複雑な会計ソフトは現場の店長には使いこなせず、結局「勘」に頼った経営が続いてしまいます。

ラクミーが提供する「攻めの財務」と「4つの魔法の指標」
ラクミーは、単なる管理ツールではありません。経営者の目線を「過去」から「未来」へ、そして「売上」から「利益」へと強制的にシフトさせる装置です。

1. 「ブロックパズル」で直感的に利益を把握
複雑なPLを、ラクミーは「ブロックパズル型」の直感的な画面に変換します。現場の店長が追うべきは、たったの4つ。
客数
客単価
食材費率
人件費率
この4つに絞り込むことで、現場レベルでの改善ポイントが明確になり、利益が確実に残る体質へと変わります。
2. 「経理」ではなく「財務」を現場へ
ラクミーが目指すのは、事業運営そのものを「未来に使えるお金を増やす財務活動」に昇華させることです。最近のアップデートでは、未来の数値予測だけでなく、PLに近い実績値を残せる機能を強化。「今、いくら残っていて、次にいつ出店できるか」を常に可視化します。

3. M&Aやファンド活用を視野に入れた「出口戦略」の構築
伊藤氏は、自らファンドを立ち上げる構想も明かしました。
再現性の証明: ラクミーで管理された数字は、外部(投資家や買い手)から見て信頼性が高く、企業価値を高めます。
バイアウト(売却)という新しい成功モデル: 「100店舗作って売却し、また新しい業態を作る」。そんなIT業界のような新陳代謝を飲食業界にも持ち込み、経営者の夢を最大化させます。
飲食を日本の誇る「輸出産業」へ
「日本の食は世界から評価されている。それならば、もっとファイナンスリテラシーを高め、優秀な人材が集まる高収益な産業に転換できるはず」と伊藤氏は語ります。
ラクミーが目指すのは、単なるツールの導入ではありません。飲食店経営者が「お金の力」を味方につけ、スピーディーにスケールし、世界で勝負できる環境を作ること。 店舗拡大に悩む経営者にとって、ラクミーは「次に進むための軍資金」を作る、最強のパートナーとなるでしょう。
【サービス概要】
名称: ラクミー
特徴: 飲食店の利益を可視化する経営管理ツール。仕入・勤怠データと連携し、リアルタイムで「動くPL」を構築。
URL: https://rakmy.jp/

山澤修平
一般社団法人レストランテック協会
代表理事
1980年北海道生まれ。携帯電話販社大手「コネクシオ株式会社」にて、営業戦略など様々な業務に携わり、その後、農業ITベンチャー「株式会社ファームノートでCSMの構築、営業拠点の立ち上げを行う。現在は日本最大のレストランテックコミュニティ「RT_Meetup」を主催する一般社団法人レストランテック協会の代表理事、一般社団法人日本飲食業経営審議会の理事、数多くのテックベンダーのセールスマーケティングの顧問業などに従事。全国各地の飲食経営者と生産者とテクノロジー企業をつなげる為、ホテル暮らし中心のアドレスホッパー生活を送っている。著書 同文舘出版「これからの飲食店DXの教科書」(2022年)













































