
2022.08.02
配送業界の未来形:Ottonomy IOのOttobotによる自律配送サービス
海外飲食DXニュース昨今、顧客に直接商品を運ぶラストマイル配送の自動化、ロボット化が求められており、デリバリーロボットの開発が注目されています。
注目されている理由は、ラストマイル配送はコストが高く、採算性の低いサービスであり、人件費の急騰も加わって、人力による対応が難しくなってきているからです。
2022年8月2日、スタートアップのOttonomy IO(オトノミー・アイオー)がシードラウンドで330 万ドル(約4.4億円:1ドル135円で計算)を調達したと発表しました。
同社が開発した第1世代デリバリーロボットは、すでにアメリカの空港で食品や飲料、旅行用品などの配達業務に使用されています。
また、第2世代のデリバリーロボット「Ottobot2.0(オトボット2.0)」の開発も進行中で、機能性や使いやすさがさらに向上しているとのことです。
今回の資金調達でOttobot2.0の開発が加速し、導入する施設も増加するでしょう。
スタートアップOttonomy IOのデリバリーロボットOttobot

出典:Cincinnati Airport robotic food delivery | Ottonomy
Ottonomy IOが開発しているのは、ラスト・マイル・デリバリー用(顧客に直接商品を運ぶ作業)の完全自律型ロボットです。
開発された第1世代のデリバリーロボット「Ottobot」は、実際の業務に使用され、2022年初めにシンシナティ・ノーザンケンタッキー国際空港で食品、飲料、旅行用品を配達する世界初の自律型ロボットになりました。
この空港内の配送サービスは、Ottobotとスマートフォンアプリを使用して、航空会社のゲートを超えた乗客にファーストフードや軽食、ギフトなどを届けることができます。
QRコードを使用して、ロボットのストレージロッカーを解錠して商品を渡すため、注文客は安心してサービスを利用できます。
この配送サービスは好評で、アメリカやヨーロッパの複数の空港と交渉中であり、年内には中東と南アメリカにも拡大する予定です。
つまり、フードデリバリーだけでなく、多くの商業施設でラストマイル配送の自動化が求められています。
スタートアップOttonomy IOの資金調達

今回行われたOttonomy IOシードラウンドの資金調達はPi Venturesの主導で行われ、330 万ドル(約4.4億円)を調達しました。
この資金調達に参加した主要なメンバーは以下の通りです。
Connetic Ventures
Branded Hospitality Ventures
Addverb Technologies の創設者兼 CEO のSangeet Kumar
主に小売、食品、ロボット業界の投資家から資金を調達しています。
以前の資金調達では160万ドルを調達し、初期の投資家にはAppleの元従業員やスタートアップの創業者、シンガポール、ヨーロッパ、インド、中東、アメリカなどからのエンジェル投資家も含まれていました。
今回の資金調達も含めてOttonomy IOの合計調達額は490万ドルに達しています。
Ottonomy IOは、2021年にはBusiness Reviewによって世界のロボティクス企業トップ50の1つに選ばれた実力のあるスタートアップです。
今後、業種に関わらずラストマイル配送のニーズが高まるとされているため、労働力が不足する配送業務での実用化が期待されています。
開発中の第2世代Ottobot 2.0の特徴

出典:Ottonomy Closes $3.3 Million Seed Round Led by pi Ventures and Announces Ottobot 2.0
開発が進められているOttobot 2.0は、屋外と屋内の両方で配達できるよう重点が置かれており、GPS に依存しないマッピング機能の高いソフトウェアが搭載されています。
そのため、配達場所の制限を受けずに自律移動をして、顧客がいる配達場所に到着が可能です。
他にも、クラブモード(スワーブドライブ:swerve-drive)と呼ばれる機能があり、タイヤが4輪とも同じ向きに変えられるため、カニのように横方向や斜め前に走行が可能です。
このクラブモードによって、センサーに捉えた前方の歩行者や障害物を停止することなく回避運動ができます。また、その場で回転して方向も変えられます。
第1世代のOttobotからの改良点は、荷物を積み込むストレージロッカーです。
Ottobot 2.0は、荷物や食品を積み込むストレージロッカーが横から取り出すものに改良され、必要に応じて、ストレージロッカーの構成が切り替えられるようになりました。
第1世代のOttobotと同様に、顧客は注文時に受け取った固有のQR コードでストレージロッカーを解錠して、商品を受け取ります。
改良されたストレージロッカーの取り出し口は、車椅子の人でも取りやすい高さに設計されているため、より実用性を高められるはずです。
いずれは、空港や商業施設でのラストマイル配送にもOttobot 2.0が活用されるでしょう。
実用化が進む配達用自律ロボットOttobot 2.0

出典:Ottonomy Closes $3.3 Million Seed Round Led by pi Ventures and Announces Ottobot 2.0
8月2日、デリバリーロボットを開発するスタートアップOttonomy IOがシードラウンドで330万ドルの資金調達を発表しました。
国や業種に関係なく、ラストマイル配送のロボット化が求められており、異なるジャンルの企業や投資家から注目を集めています。
すでに、Ottonomy IOが開発した第1世代のOttobotは、空港での配送サービスに使用されており、開発中のOttobot 2.0も近い将来に実用化されるでしょう。
将来的には、空港やホテルのラウンジにいながらフードデリバリーやオンラインショッピングをすると、商品が短時間で顧客の元に配達されるようになるかもしれません。
原典
Ottonomy Closes $3.3 Million Seed Round Led by pi Ventures and Announces Ottobot 2.0
Ottonomy.IO raises $3.3 million to expand network of autonomous robots for deliveries – TechCrunch
参考サイト
Ottonomy Ottobot airport delivery robots set to expand to two more airports|Mobile Robot Guide
アイコン画像出典:Ottonomy Closes $3.3 Million Seed Round Led by pi Ventures and Announces Ottobot 2.0












































