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2023.04.15

自律飛行ドローンを使った直接配達プラットフォームをZiplineが発表

海外飲食DXニュース

フードデリバリーを利用しない顧客であっても、配達時間が10分と聞いたら、試してみたくなるのではないでしょうか。

2023年3月15日、Zipline(ジップライン)社は、自律飛行するドローンを使って都市や郊外の一般家庭に商品を運ぶプラットフォームをリリースしました。

元々Ziplineは、医療物資の運搬サービスを提供するスタートアップとして知られていましたが、今回の発表により飲食店の料理や食品も配達対象となります。

自律飛行するドローンは「P2 Zip」と呼ばれており、その特長は商品を収納するコンテナが分離できる機能を備えています。

配達範囲は最大で半径10マイル(約16km)、最大積載量は8ポンド(約3.6kg)とされ、家の玄関先やテーブルの上などにピンポイントに荷物を置ける精度を誇ります。

将来的には、フードデリバリーや宅配便の新たな形態として定着するかもしれません。

次世代の宅配プラットフォームで遠距離の宅配も10分で完了

遠距離をドローンで配達

出典:About | Zipline Drone Delivery & Logistics

Ziplineの次世代型の宅配プラットフォームは、自律型の配送ドローン「P2 Zip」を用いて自動車での配送では実現できないスピードと利便性を提供します。

1. Zipline配送ドローン「P2 Zip」の性能

配送ドローン「P2 Zip」は、地上300フィート(約91m)以上を飛行し、ほぼ無音で飛行できるそうです。

積載量は6 ~ 8ポンド(2.7 ~ 3.6kg)あり、10マイル(約16km)の配達を約10分で完了します。

そのため、自動車に比べて最大で7倍の速さで配送が完了します。

配送ドロイド

出典:About | Zipline Drone Delivery & Logistics

「P2 Zip」が目的地に到着すると、一定の高度でホバリングして空中待機し、搭載している「配送ドロイド」を分離します。

分離した配送ドロイドはそのまま降下して、荷物を置くテーブルや玄関先に着陸して荷物を置きます。

荷物を置いたら、配送ドロイドは空中待機している「P2 Zip」の高度までワイヤーで引っ張られ、格納されてベースまで戻るという流れです。

2. 宅配プラットフォームは必要なソフトや設備が一式セット

今回発表されたプラットフォームに含まれるのは、配送ドローンと充電用ハードウェアだけではありません。

在庫管理と注文システムを連携させるソフトウェアと、40の飛行経路を記録した自律飛行システムがセットになっています。

また、ユーザーには注文を秒単位で追跡できるアプリも提供されるそうです

したがって、ゼロから配送経路を開拓したり、社内体制を大きく変更したりしなくてもドローン配達サービスを導入できるでしょう。

宅配用に実用性を高めたドローン宅配システム

ドローンステーション

出典:About | Zipline Drone Delivery & Logistics

Zipline社のドローン配達を利用するため、複数の企業がすでにZiplineと契約を締結済みです。

サラダ専門のレストランチェーンを展開するSweetgreen(スィートグリーン)は契約をしている企業の1つです。

ドローン配達のエリアや開始時期など具体的な内容は不明ですが、将来的にはSweetgreenの顧客がサラダを注文すると、10分ほどで家の前にサラダが届けられるサービスが実現するでしょう。

Michigan Medicine(ミシガン・メディスン)社は、薬品を患者の自宅に届けるサービスを2024年に開始する計画です。

今回リリースされたZipline社の新しいプラットフォームは、中間に配達業者を挟まずに直接注文客に商品を届けるエンド・ツー・エンドのサービスです。

飲食業界では、Uber EatsやDoorDashとも競合関係になるでしょう。

参考動画:See instant home delivery in action - YouTube

持続可能性と効率化を追求したZiplineの宅配プラットフォーム

玄関先にピンポイントで到着

出典:About | Zipline Drone Delivery & Logistics

3月15日、Zipline(ジップライン)社は、自律飛行するドローンで一般家庭に商品を運ぶプラットフォームを発表しました。

空中分離式の新型ドローンと、同社の医療物資の運搬サービスでのノウハウを用いて、自動車よりも早く、燃料などの資源を消費せずに料理や荷物を届けます。

Zipline社と提携した企業でドローン配達のサービスを始めているところはまだありませんが、スピードを重視している顧客に強く支持されて普及していく可能性があります。

参考サイト

Zipline Unveils New Autonomous System | Zipline

Zipline unveils P2 delivery drones that dock and recharge autonomously

Zipline Unveils New Autonomous System Capable of Quiet, Fast and Precise Home Delivery

Zipline finally gets into food delivery with salad maker Sweetgreen

Michigan Medicine to deploy Zipline’s drone service for delivery of patient prescriptions | Michigan Medicine

前田淳一郎

グラフィック制作カタパルト

代表

1983年岐阜県生まれ。プログラマー、整備士、物流と転職し、日本橋で寿司職人の世界に入り、立ち食い寿司屋の店長になる。原価の高いをいわれる寿司で、原価調整と材料管理を徹底し、原価を平均25~30%に抑える。その後カナダで移民に挑戦し、現地の海上コンテナのフォワーダー企業に勤める。帰国後に外資系に勤務。
2020年より、Webライターをしながら世界の新しい「食の常識」を発信中。

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