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2023.11.06

AIキッチンロボの革新:Aniaiのハンバーガー調理ロボットが北米市場に進出

海外飲食DXニュース

いずれ小規模の飲食店では「手作りハンバーガー」がブランドイメージの構築に役立つようになるかもしれません。

2023年11月1日、キッチンロボを開発しているロボティクス企業Aniai(アニアイ)がアメリカのニューヨーク市に本社を設立したと発表しました。

同社は、北米市場でのシェア確保と拡大を予定しており、主要メンバーの1人にEric Hansen(エリック・ハンセン)氏を雇用したそうです。

同社が開発したキッチンロボ「Alpha Grill(アルファ・グリル)」は、ハンバーガーパティの調理作業に特化しており、1時間に200枚を焼き上げます。

そのため、ハンバーガーチェーンにAlpha Grillを導入すれば、今まで以上の効率化が可能となるでしょう。

したがって、今後ニューヨークのチェーン店でAlpha Grillの導入する店舗が増えていくかもしれません。

ニューヨークから北米市場に参入

ニューヨークから北米市場に参入

今回、アメリカのニューヨーク市に拠点を移したAniaiは、2020年に設立された韓国のスタートアップです。

プレシードとシードラウンドの資金調達を実施し、2023年2月の資金調達では300万ドル(約4億4900万円)を確保。

同年、全米レストラン協会(NRA)が開催した「Kitchen Innovations Award 2023(キッチン・イノベーション・アワード)」で受賞しています。

そのため、小規模のスタートアップでありながら、LOTTERIAやCry Cheese Burgerなど複数のハンバーガーチェーンがビジネスパートナーとなっています。

今回の発表では、北米での本格展開を進めるためにAniaiは経験豊富な Eric Hansen氏を営業責任者として迎え入れました。

Hansen氏は、Uber EatsやGrouponなどの企業で事業開発や指導の経験が10年以上あり、レストランテクノロジー業界でもベテランです。

同氏によって複数の大手チェーンとの関係を築き、ニューヨークでのAniaiのシェア確保を目指します。

2023年11月現在、Aniaiは北米の大手ハンバーガーブランド数社と協力してパイロットテスト(試験運用)を実施しているそうです。

また、今後6 ~ 12ヵ月以内に複数の場所に導入し、実際に稼働する予定としています。

Aniaiのキッチンロボ「Alpha Grill」の特徴

Alpha Grill(アルファグリル)の特徴

出典:Press Resources|Aniai Official

Aniaiの主力製品であるキッチンロボ「Alpha Grill(アルファ・グリル)」は、AIとロボット工学の2つを活用してハンバーガーパティの調理作業を自動化。

また、搭載されたAIとセンサーにより、パティの形状や焼き加減を確認して、品質を均一にします。

調理時間は50%短縮され、1分以内に8枚のハンバーガーパティを焼くことが可能であり、1時間で最大200枚のパティが提供できます。

そのため、ピークタイムであってもパティの味や見た目を均一化し料理のクオリティを維持しながら、短時間での提供が可能になるでしょう。

Toast社はインフレ抑制中でも飲食店のオープンは続くと予想

ンフレ抑制中でも飲食店のオープンは続く

Aniaiが北米市場で一定のシェア確保を目指しても、導入する企業が増えていかないと規模拡大は困難です。

アメリカ政府はインフレ抑制を行っていますが、インフレ率を落とす政策によっては一般消費が一気に冷え込むリスクを伴います。

消費が冷え込むことで、飲食業界の勢いも低迷する可能性があります。

しかし、Toast社が11月1日に公開した調査によれば、飲食業界では2024年に対して楽観的な見方が増えているという結果が出ました。

この調査は、飲食店に次世代のPOSを提供しているToast社が2023年5月26日~ 6月20日までの期間でアンケートを実施した結果です。

対象となったのは、アメリカ国内で15店舗未満の飲食店の経営者など847名です。

回答者は業界の将来について楽観的な見通しを持っており、全体の29%が2024年中に新しい店舗をオープンしたいと考えているそうです。

この結果を踏まえて、Toast社は今後12ヵ月以内に店舗数が増える可能性が非常に高いと見解を述べています。

前回の2022年の調査では17%だったため、現在では全体の25%以上が楽観的、前向きな見方をしているといえるでしょう。

したがって、今後飲食店の設備投資が増えていく可能性があり、Aniaiにとっては追い風になっているといえます。

Aniaiがニューヨーク市に拠点を開設し北米での本格展開を準備

Aniaiが北米での本格展開を準備

出典:Press Resources|Aniai Official

11月1日、ロボティクス企業Aniaiがニューヨーク市に新しくオフィスをオープンしました。

Aniaiが開発したキッチンロボ「Alpha Grill」は、1分以内に8枚のハンバーガーパティを自動的に焼き上げ、調理時間を50%短縮します。

アメリカ国内の飲食業界では楽観的な意見が増えつつあるため、新しい飲食店のオープンや、キッチンロボの導入が拡大するため、Aniaiにとってチャンスが増える可能性が高いです。

すでに大手ハンバーガーブランドでAlpha Grillのパイロットテストを実施しているため、今後導入する店舗の発表がAniaiからあるでしょう。

原文

ANIAI'S AI-POWERED HAMBURGER COOKING ROBOTS EXPAND INTO NORTH AMERICA

29% of Restaurant Operators Surveyed by Toast Hope to Open a New Location in the Next Year

参考サイト

Aniai's AI-Powered Hamburger Cooking Robots Expand to U.S. Market

South Korean Robotics Company Opens NYC Office

Aniai's Hamburger Cooking Robot to Expand in North America - QSR Magazine

アイコン画像引用:Press Resources|Aniai Official

前田淳一郎

グラフィック制作カタパルト

代表

1983年岐阜県生まれ。プログラマー、整備士、物流と転職し、日本橋で寿司職人の世界に入り、立ち食い寿司屋の店長になる。原価の高いをいわれる寿司で、原価調整と材料管理を徹底し、原価を平均25~30%に抑える。その後カナダで移民に挑戦し、現地の海上コンテナのフォワーダー企業に勤める。帰国後に外資系に勤務。
2020年より、Webライターをしながら世界の新しい「食の常識」を発信中。

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