
2026.01.19
キャンセル料の「諦め」を「利益」に。回収率50%超の「請求できるくん」が飲食店の現場を救う理由
国内飲食DXニュース「予約の直前キャンセル(ドタキャン)」――。飲食店経営者にとって、これほど心が折れる瞬間はありません。用意した食材のロス、確保していた席の空転、そして何よりスタッフの落胆。
年間1.6兆円にも及ぶと言われる飲食業界のキャンセル被害に対し、これまでは「泣き寝入り」が常識でした。しかし、その常識をテクノロジーと現場主義で塗り替えようとしているのが、株式会社AccordXが提供する「請求できるくん」です。
今回は、代表取締役の安井一男氏に、飲食店が抱える「未収金問題」の処方箋についてお話を伺いました。

株式会社AccordX 代表取締役 CEO 安井 一男 氏
現場を苦しめるのは「金銭的被害」だけではない
「飲食店において、キャンセル料の回収は極めてハードルの高い業務でした」と安井氏は語ります。
これまで、キャンセルが発生した際の対応といえば、忙しい営業の合間を縫ってスタッフがお客様に催促の電話をかけることでした。しかし、その実態は過酷です。
低い回収率: 一般的な督促電話での回収率はわずか2〜3%程度。
精神的負担: 電話をかけても無視される、あるいは逆上して罵声を浴びせられることも少なくありません。
業務の圧迫: 本来、最高のおもてなしをするための時間が、不毛な督促業務に消えていく。

「ただでさえ人手不足の現場に、これ以上の負担を強いるのは限界があります。私たちが目指したのは、経営的な損失の補填だけでなく、現場スタッフを負の感情から解放することでした」
AIとデータの力で、回収率50%以上の驚異的な実績
「請求できるくん」が全国4,500店舗以上に支持されている最大の理由は、その圧倒的な回収力にあります。従来の督促電話が2〜3%だったのに対し、本サービス経由の回収率は50%以上をマークしています。
なぜ、これほどの差が出るのでしょうか。そこにはテクノロジーへの徹底したこだわりがあります。
AIによる文面最適化: 過去の膨大なデータに基づき、受け手が「支払わなければ」と感じる最適な文面をAIが生成。
送信タイミングの科学: 決済データや開封ログを解析し、最も支払いアクションが起きやすい時間帯にSMSを自動送信。
現場に寄り添うUI: 現場のスタッフが迷わず、数回の操作で請求を完了できる直感的なインターフェース。
「蓄積された先行データがあるからこそ、支払い率を高めるアルゴリズムを組むことができます。さらに、予約台帳システム『トレタ』等との連携により、ステータスを変えるだけで請求が完了する仕組みも構築しています」
「リスクゼロ」で始められる、飲食店へのエール
導入にあたって、飲食店側の金銭的リスクはありません。「請求できるくん」は初期費用・月額費用ともに無料。実際にキャンセル料が回収できた場合のみ手数料が発生する「完全成果報酬型」を採用しています。
「1万円〜2万円の客単価の店舗様はもちろん、最近では請求数が多い客単価3,000円前後の居酒屋様、さらには韓国や欧米からのインバウンド客を抱える店舗様での導入も急増しています。未収だったお金が戻ってくることは、そのまま営業利益の改善に直結します」
また、単に「取り立てる」だけでなく、支払ったお客様に次回使えるクーポンを発行するなど、「再来店のきっかけ」を作る機能も備えており、顧客との関係性を分断させない工夫が凝らされています。

飲食店と顧客が「フェア」な関係でいられる未来へ
安井氏は、将来的には回収データの活用による「飲食店向け与信スコア」の創出や、キャンセルそのものを未然に防ぐ仕組みづくりも見据えています。
「飲食店の皆さんが、何の不安もなく最高の料理とサービスを提供できる環境を作りたい。キャンセル料をしっかり受け取ることが『当たり前』の文化になれば、業界全体がもっと健全に、もっと豊かになれるはずです」
予約キャンセルに悩むすべての経営者にとって、「請求できるくん」は頼もしい守護神となるに違いありません。
【サービス概要】
名称:請求できるくん
特徴:キャンセル料の自動請求・収納代行
費用:初期・月額0円(完全成果報酬)

山澤修平
一般社団法人レストランテック協会
代表理事
1980年北海道生まれ。携帯電話販社大手「コネクシオ株式会社」にて、営業戦略など様々な業務に携わり、その後、農業ITベンチャー「株式会社ファームノートでCSMの構築、営業拠点の立ち上げを行う。現在は日本最大のレストランテックコミュニティ「RT_Meetup」を主催する一般社団法人レストランテック協会の代表理事、一般社団法人日本飲食業経営審議会の理事、数多くのテックベンダーのセールスマーケティングの顧問業などに従事。全国各地の飲食経営者と生産者とテクノロジー企業をつなげる為、ホテル暮らし中心のアドレスホッパー生活を送っている。著書 同文舘出版「これからの飲食店DXの教科書」(2022年)













































