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2022.09.19

フードデリバリーを再定義する「OrderHQ」:Apexのスマートフードロッカーで競争力を高める"

海外飲食DXニュース

2022年9月19日、Apex Order Pickup Solutions(エイペクス・オーダー・ピックアップ・ソリューション:以下Apex社)は、スマートフードロッカー「OrderHQ(オーダーエイチキュー)」の発売開始を発表しました。

フードロッカーは通常のロッカーに温度調整の機能を組み合わせ、適切な温度で食品を保管できるケースです。

デリバリーやテイクアウト、ピックアップの際に、適温で料理を保管する必要が出てきたため普及しています。

また最近では、フードロッカーが顧客体験に大きな影響を与えることがわかってきており、単なる保管ケース以上に意味のある設備となっています。

その影響は大きく、顧客のなかにはフードロッカーの有無でテイクアウトを頼むかどうかを判断する場合もあるくらいです。

飲食店の外と中をつなぐスマートフードロッカー「OrderHQ」

Apex社のOrderHQ

出典:OrderHQ Exterior Smart Food Locker: A Game Changer for Managing Off-Premises Orders - Apex Order Pickup Solutions

スマートフードロッカーは、フードデリバリーやピックアップの際に料理の受け渡しを容易にするだけでなく、顧客満足度の向上にもつながります。

Apex社が発表したOrderHQには、表側と裏側の両方に扉があり、スタッフは裏の扉から料理をロッカーに収め、顧客や配達員は表の扉から料理を取り出す仕組みです。

料理の取り出しには、アプリを使用した認証が必要であるため、無関係の人が勝手に料理を取り出すことはできません。

飲食店の外壁をくり抜いて設置する場合は、注文を取りに来た人は店舗の外から待ち時間なく料理を受け取れます。

またOrderHQは、ロッカーから10秒以内に料理を取り出せるように設計されており、短い時間で受け渡しが可能です。

アメリカでは、インフレにより配達料が料理と同じくらいの値段になりつつあるため、フードデリバリーよりも、ピックアップを選ぶ顧客が増えています。

つまり、スマートフードロッカーはフードデリバリーの配達員だけでなく、顧客の満足度に直接影響がある設備になりつつあるといえるでしょう。

注文客はフードデリバリーよりもテイクアウトを選ぶ

フードデリバリーよりもフードロッカー

2022年5月、ドアダッシュが公開した「2022 Restaurant Online Ordering Trends, US Edition」レポートでは、約86%の消費者がテイクアウトを利用しているそうです。

したがって、これらの消費者にフードロッカーの利用を提供できれば、常連客の確保にもつながるでしょう。

フードロッカーが常連客の確保に役立つ理由は以下の3つです。

  • 配達料がかからない

  • 受け取りまでの時間が短い

  • 自分の好きなタイミングで回収できる

また、飲食店のスタッフにとって、スマートフードロッカーに料理を入れてしまえば、作業が完了するため、オペレーションの効率化もできます。

したがって、スマートフードロッカーは注文客の待ち時間を削減するだけでなく、スタッフにもメリットがあるといえるでしょう。

店内での注文受け渡しはストレスが多い

店内で注文を受け取る際、顧客がストレスを感じやすいことが調査で明らかになっています。

特に以下の3つがストレスの原因とされています。

  • 注文した食品が揃っていなかった

  • 他人に間違って注文した料理が渡されていた

  •  取りに行ったら料理ができていなかった

このような経験をすると、同じ飲食店での利用を考えるのではないでしょうか。

ドライバーの手配や飲食店に非接触型のソリューションを提供しているBluedot(ブルードット)社の調査では、顧客の50%以上が料理の受け取り時に問題があった経験があると報告しています。

つまり、店内で注文の受け渡しをすると、飲食店のオペレーションの効率が下がるだけでなく、不快な顧客体験をさせてしまう可能性が高まるといえるでしょう。

この問題の解決策として、スマートフードロッカーが有効な選択肢であるといえます。

顧客体験を向上させるのはフードロッカー

9月19日、Apex社はデリバリーを選ぶ顧客にストレスフリーの体験を提供するスマートフードロッカー「OrderHQ」を発表しました。

一見すると、ただの料理を保管するロッカーですが、顧客体験に影響を与えることが調査から判明しつつあります。

また、フードデリバリーの配達員にとっても料理の受け渡しを効率的に行えます。

つまり、デリバリーやテイクアウトで売上を伸ばしたい飲食店にとって、スマートフードロッカーは重要なツールとなる可能性があります。

ストレスのないテイクアウト体験を提供できれば、顧客に対する差別化の手段の一つとなるでしょう。

原典

OrderHQ Exterior Smart Food Locker: A Game Changer for Managing Off-Premises Orders - Apex Order Pickup Solutions

参考サイト

2022 Restaurant Online Ordering Trends

Apex Debuts Exterior-facing Smart Food Lockers - Food On Demand

Apex Order Pickup adds exterior smart locker solution - CampusIDNews

前田淳一郎

グラフィック制作カタパルト

代表

1983年岐阜県生まれ。プログラマー、整備士、物流と転職し、日本橋で寿司職人の世界に入り、立ち食い寿司屋の店長になる。原価の高いをいわれる寿司で、原価調整と材料管理を徹底し、原価を平均25~30%に抑える。その後カナダで移民に挑戦し、現地の海上コンテナのフォワーダー企業に勤める。帰国後に外資系に勤務。
2020年より、Webライターをしながら世界の新しい「食の常識」を発信中。

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