FoodDeployのロゴ

ほぼ毎日更新!!飲食店のDXを後押しするWEBマガジン

2024.09.02

移動中に調理するフードトラック!AI駆動の調理ロボットを備えた移動型レストラン登場

海外飲食DXニュース

調理ロボットの運用に多様性が出てきました。

2024年8月27日、全自動の中華鍋ロボットを搭載したフードトラックが複数のメディアに注目されています。

このフードトラックは「OLHSO Truck(オルソ・トラック)」と呼ばれ、アメリカのサンフランシスコ・ベイエリアにあるフォスターシティで営業をしているそうです。

ユニークなのは、注文を受けてから目的地へ向かう間に、トラック内で食事を自動的に調理する点です。

これにより、目的地に到着したら、出来立ての料理をすぐに届けることができます。

また、調理が自動化されているため、トラックのドライバーのみで営業が可能です。

自動調理ロボットとフードトラックを組み合わせて、移動中に調理をするキッチンカーが普及するかもしれません。

キッチンロボットを搭載した自動移動型レストラン

キッチンロボットを搭載した自動移動型レストラン

画像引用:OLHSO Korean BBQ&Seafood

移動中に調理を行い、出来上がりの料理を宅配する「OLHSO Truck」は、フードデリバリーとキッチンカーの中間に位置する仕組みといえるのではないでしょうか。

注文はアプリから行われ、トラックが目的地に到着する10 ~ 15分前に中華鍋ロボット「Auto-Woks(オート・ウォックス)」が調理を自動的に開始します。

Auto-WoksはAIを活用し、レシピにしたがって食材の投入から料理の盛り付けまで人の手を必要としません。

また、一度に複数の注文を処理することが可能であり、料理ごとに自動洗浄と消毒を行うと説明されています。

タイミングを計って調理されるため、注文客に渡す際には料理が温かい状態で提供が可能です。

また、注文客はすべての調理工程をアプリからリアルタイムに確認ができます。

現在提供されているメニューには、4種類の定食(和牛カルビ、タッカルビスパイシーチキン、豚バラ肉入りキムチエビ、チャプチェベジタリアン春雨)です。

価格は25~55ドル(3,650 ~ 8,040円)であり、各料理が2 ~ 3人分の量となっています。

前述したように、Auto-Woksは全自動で調理、盛り付け、洗浄を行うため、1台のトラックがサービスを提供するのに必要なのは運転手1人のみです。

つまり、調理スタッフを必要とせずに運用が可能な自動移動型レストランといえるでしょう。

移動中に調理を行うことを「Cook-en-Route(クック・アン・ルート)」サービスと呼んでおり、今後、ユニークなキッチンカーとして広く普及していくかが注目されます。

QSR向けにロボット中華鍋を開発したShin Starr Presents社

QSR向けにロボット中華鍋を開発したShin Starr Presents社

OLHSO Truckを提供しているのは、韓国のShin Starr Presents(シン・スター・プレゼンツ)社です。

同社は、QSRやファストカジュアルダイニングの創設・運営、およびフランチャイズを展開しており、OLHSO(オルソ)もレストランブランドの一つです。

2020年8月に韓国のソウルで最初の店舗をオープンし、2021年7月にはシリーズAの資金調達で40億ウォン(約4億3700万円)を調達。

当初から、自動で炒め物やスープなどの幅広い調理を可能にするAuto-Woksを運用してきました。

2022年には自律型モバイルキッチン用の「Auto-Woks 2.0」をリリース、その時点からトラックに調理ロボットを搭載するアイディアの実現に取り組んでいたようです。

2024年8月時点では、2台のOLHSO Truckがフォスターシティを配送範囲にして営業中であり、今後はエリアの拡大が予定されています。

また、実店舗の開店準備も始めており、カリフォルニアのサンマテオで「OLHSO Korean BBQ & Seafood House」という名前でオープンする計画です。

ホームページも製作中で詳細は不明ですが、実店舗ではキッチンスタッフとAuto-Woksを組み合わせて韓国料理を提供する予定となっています。

中華鍋ロボットをトラックで運用し移動型レストランを展開

中華鍋ロボットをトラックで運用し移動型レストランを展開

アメリカのサンフランシスコで、中華鍋ロボットを搭載した自動移動型レストラン「OLHSO Truck(オルソ・トラック)」が注目されています。

搭載されている中華鍋ロボット「Auto-Wok」は、韓国のShin Starr Presents社が開発し、調理から料理の盛り付けまで自動で行います。

この機能により、トラックの移動中に調理を始め、出来立ての食事を注文客に提供するサービスが実現しました。

アイディアとロボットを組み合わせることで、ユニークなフードサービスが展開可能になりつつあります。

その結果、今までは満たせなかったニーズも満たせるサービスが登場するかもしれません。

これからは、調理ロボットの運用の仕方が問われる段階になりつつあるのではないでしょうか。

・参考サイト

OLHSO Korean BBQ&Seafood

Bay Area startup launches automated kitchen for use in food trucks - CBS San Francisco

OLHSO Launches an Automated Mobile Restaurant - Food On Demand

Robotic kitchens meet authentic Korean recipes in Foster City food trucks - The Almanac

前田淳一郎

グラフィック制作カタパルト

代表

1983年岐阜県生まれ。プログラマー、整備士、物流と転職し、日本橋で寿司職人の世界に入り、立ち食い寿司屋の店長になる。原価の高いをいわれる寿司で、原価調整と材料管理を徹底し、原価を平均25~30%に抑える。その後カナダで移民に挑戦し、現地の海上コンテナのフォワーダー企業に勤める。帰国後に外資系に勤務。
2020年より、Webライターをしながら世界の新しい「食の常識」を発信中。

記事をシェアする