
2025.09.19
飲食店のDXを総合的にサポート!「チューズモンスター」の挑戦
国内飲食DXニュース「飲食店の皆さんが抱える課題にテクノロジーで貢献したい」と語るのは、株式会社チューズモンスター取締役副社長の山本 直史氏。

株式会社チューズモンスター取締役副社長 山本 直史氏
株式会社チューズモンスターは、飲食店の顧客体験を向上させるためのサービスを開発・提供しています。社名の「チューズモンスター」は、省略すると注文(CHUMON)になるようにもじったもの。飲食店での注文の新しいカタチを創りたいという想いから、Choose(選ぶ)のMonster(怪物)になるという単語を並べています。
同社が提供するサービスの核となるのは、LINEを活用したオーダーシステム「注文くん」。そして、デジタル会員証「常連くるみちゃん」、順番待ちシステム「順番待ち子ちゃん」といった、顧客の来店から注文、再来店までを一気通貫でサポートする様々なサービスです。

地方の小さな飲食店にもテクノロジーの恩恵を
山本氏が代表取締役社長の赤野氏とともにこの事業を始めたきっかけは、飲食店のWebマーケティングに携わる中で感じた葛藤でした。
「当時はWeb広告やグルメサイトへの掲載が主流でしたが、本当に継続的な効果が出ているのか疑問でした。そんな時、たまたま代表の赤野と出会い、彼が開発していた注文くんのプロトタイプを見たんです。これは、テクノロジーの恩恵が届きにくい地方の小さな飲食店にも貢献できると直感しました。」
創業当初から「地方の飲食店にテクノロジーの恩恵を届けたい」という思いは山本氏と赤野氏の共通の理念。同社のサービスは、初期費用や月額費用を抑え、タブレット端末などのハードウェアを必要としないLINEベースのシステムで、誰もが手軽にDXに取り組めるよう設計されています。
「注文くん」「順番待ち子ちゃん」「常連くるみちゃん」──親しみやすいスマホスタッフたち
チューズモンスターのサービスの特徴は、親しみやすいキャラクター名のサービス群です。
注文くん:お客様のスマートフォンがそのままセルフオーダー端末に。スタッフの負担軽減と業務効率化を実現。
順番待ち子ちゃん:混雑時の順番待ちを可視化し、店外からでも待ち時間を確認可能に。離脱率の低下につながっています。
常連くるみちゃん:「看板娘」として顧客管理を担い、LINEを通じたやり取りで再来店を促進。リピーターづくりの中心的な役割を担っています。
これらは単なる機能ではなく、“スマホ上で働くスタッフ”のように現場に溶け込み、本来のスタッフが人にしかできない「おもてなし」に集中できる環境を支えています。
「スタッフさんも楽しみながら自然と利用できるようにしています」と山本氏。堅苦しいDXではなく、店舗とスタッフまたは、顧客との関係性を豊かにする仕掛けが盛り込まれています。


LINE連携システムで業務効率化&リピーター増!
福岡県久留米市で鮮魚店とフードビジネスを展開する「魚政」は、「注文くん」「常連くるみちゃん」「順番待ち子ちゃん」を導入しています。
同社の主な課題は、繁忙期における人手不足と採用難。注文くんと常連くるみちゃんを導入したことで、お客様自身のスマートフォンがセルフオーダー端末となり、注文業務の効率化とスタッフの教育にかかるコストが大幅に削減。さらに、リピート商品に最適なLINE連携システムを構築することで、販売の機会を逃さず再来店を促す仕組みも手に入れました。
例えば、LINE公式アカウントを通じて新商品やイベント情報を発信し、モバイルオーダーの注文画面へスムーズに誘導。特に繁忙期の「おせち」や「恵方巻き」の注文は、約2,000件に達しました。電話対応が不要になったことで、24時間注文可能となり、聞き間違いや書き忘れといったミスも解消。スタッフの業務負担が軽減され、生産性向上にも大きく貢献しています。

未来の飲食業界を支える“頼れるパートナー”へ
「注文くん」「順番待ち子ちゃん」「常連くるみちゃん」といったスマホスタッフたちは、業務効率化だけでなく顧客との関係性づくりを強力に後押しします。
チューズモンスターが掲げるのは、「スタッフが人にしかできないおもてなしに集中できる環境づくり」。現場に親しみを持って溶け込みながら、飲食店スタッフと顧客双方に新しい喜びを生み出しています。
“飲食DXの頼れるパートナー”として、同社はこれからも未来の飲食業界に大きな影響を与えていくでしょう。

山澤修平
一般社団法人レストランテック協会
代表理事
1980年北海道生まれ。携帯電話販社大手「コネクシオ株式会社」にて、営業戦略など様々な業務に携わり、その後、農業ITベンチャー「株式会社ファームノートでCSMの構築、営業拠点の立ち上げを行う。現在は日本最大のレストランテックコミュニティ「RT_Meetup」を主催する一般社団法人レストランテック協会の代表理事、一般社団法人日本飲食業経営審議会の理事、数多くのテックベンダーのセールスマーケティングの顧問業などに従事。全国各地の飲食経営者と生産者とテクノロジー企業をつなげる為、ホテル暮らし中心のアドレスホッパー生活を送っている。著書 同文舘出版「これからの飲食店DXの教科書」(2022年)













































