
2023.06.09
串打ちしながら落語を聴く。
酒井慎平の物申す!!こんにちは。前回のコラムが思っていた以上に反響があり驚いています。スナック復興について今後も注目していきたいですね!読んで頂いた皆さん、有難うございました。
このコラムは毎週連載なので、軽い気持ちでサクッと書き終えたいのですが、ついつい書いていると夢中になって熱が入り長文になってしまうものです。
執筆自体は好きで楽しいのですが、次のスケジュールが詰まっているなかで、いつまで経っても書き終わらず手が止まらない状態になるときがあります。同様の体験をしたことがある人もいると思います。
時間が経つのを忘れるほど作業に没頭し、外から受ける刺激にも気づかなくなる“フロー状態”というヤツです。仕事でフロー状態に到達すると、創造性、集中力が高まるだけでなく、とても気持ちがいいものですよね。こういう時に良い仕事が出来るものです。
私自身も自社で食品製造を行っていますが、特に飲食業などモノ作りの商売では、このような日々の作業時間をどのように過ごすかによって仕事の質が大きく変化し、また周囲からの評価に影響していきます。
以前から、単純作業時の仕事の質に課題を感じていたため、周囲の飲食経営者に尋ねていた時期があったのですが、今回はサクッと回答をフィードバックしていきます。
串打ちしながら落語を聴く。
はい、なんだか粋ですね。先日、狩野高光氏(株式会社和音人 代表取締役)に質問した際に返ってきた回答です。
狩野氏は、焼き鳥店や居酒屋をドミナント展開する株式会社和音人の代表であり、現場にも立つやきとり職人です。その狩野氏いわく「落語を聴くと、作業BGMになるし、プロの噺家からトークスキルも学ぶ事ができる」とのおっしゃっていました。
いやはや。だいぶ気取った回答が返ってきたので一瞬疑ってしまいましたが、確かに作業しながら落語を聴いてみると良いかもしれません。落語家の話し方は緩急がはっきりしていて聴いていて飽きないし、作業の邪魔になるほど集中する必要もない。そして、何よりオチがあって面白い。
狩野氏は「外食SX」という若手飲食経営者コミュニティの代表でもあり、串打ちしながら落語を聴いて組織のリーダーとしてのトークスキルを磨いていました。
同様の理由でラジオやポッドキャストを聴くという大勢もいました。お笑い芸人がパーソナリティを務めるラジオはどれも面白いとの事で、私も「radiko」でオードリーのオールナイトニッポンを聴いてみたのですが、確かにこれも面白い。フリートークのなかで上手く話を組み立てるスキルには関心すら覚えます。
Youtubeで飲食系の動画を流しているという方も大勢いました。
「おもおかチャンネル」
「ミスター月山のやきとり大学」
「永田ラッパ~食事を楽しく幸せに~」
「【飲食店経営塾】Food Business School LEO」
「儲かる飲食〜あの店主に会いに行こう〜」
など様々な飲食事業者向けのYoutubeチャンネルの名が上がりました。また、公認会計士や税理士が補助金や税制改正などについて分かりやすく説明しているYoutubeの動画もチェックしている方もいました。
本当にいろんな動画があるもんです。自分が興味を持った情報はネットを探せば必ず何かの形で見つかります。活用しない手はありません。
単純作業といえども、時間の使い方はさまざま。もちろん作業に集中できる環境づくりは大事ですが、作業を行いながら他に出来ることは無数にあります。
現代の組織マネジメントにおいて、「頭」と「身体」が同時に働く環境づくりは必要な要素になりつつありますが、それ以上に仕事を楽しむ「心」を育むことも重要です。
本来、「心・技・体」の3つのバランスが全て整ったときに、最大限のパフォーマンスが発揮できるフロー状態に到達するのです。
そのためにも、営業時間外はお店の状態を整えるだけではなく、営業時に1人1人の能力を最大限に発揮できるように心・技・体を磨き整える時間に充ててください。
そして現場で働く若者は、食材の仕込みを行うだけではなく、未来の自分の仕込みを行い、次の時代をたくましく切り開いていってください。
私はしばらく落語に興じます。



































