
2025.02.26
ピクトグラムで実現するダイバシティ→生産性向上 国籍、言語、年齢etc.誰にもわかり易いUIで体験価値が進化!
竹田クニのインサイト2022年東京五輪開会式。こんなパフォーマンスを覚えておられる方も多いと思います。
ピクトグラムは文字や言語でなく絵や図表で情報を伝える案内用記号の総称。

お客様が多様化し、インバウンドも急増する中、飲食店の「ピクトグラム」の活用は非常に有効かつ必要なものになってきているのではないでしょうか?
ピクトグラムとは?
Google Aiによるとピクトグラムとは・・・「文字や言語に頼らず、絵や図で情報を伝える案内用図記号」とあります。
ポピュラーなのは下記ですね!

外食で活用されるピクトグラム
外食でもピクトグラムはかなり以前から活用されておりますが、法令などで一律に定められたものでは無く、様々な役割とデザインのピクトグラムが省庁や企業からリリースされています。

外食企業、食品メーカー等で活用例が多い株式会社フードピクト https://www.foodpict.com

農林水産省が推進する「食育ピクトグラム」
食育ピクトグラムについて:農林水産省
市場のグローバル化、ダイバシティで重要性が増す
市場がグローバル化する中、様々な言語、文字、習慣、食文化の人々に対応できることが飲食店には求められます。
また、アレルギー・体質、障害・病気、生活習慣、嗜好、宗教上の禁忌食…様々な人々が食を適切に選択できることを社会が求めています。
日本の外食産業は、こうした多様性への対応と言う意味において、充分にできているとは言い難い状況だ。
日本の食の「わかり難さ」
皆様もご存じの通り、日本の食は海外から見てユニークで、クオリティが高く、大変魅力的。外国人の日本食人気は年々上昇し、2025年のインバウンド消費予測8兆円のうち約30%が外食であると期待されています。
しかしながら、一方で日本の食は、「素材は何か?」「料理法は?」「味付けは?」とわからないことが多いようで、そこに不便・不都合を感じる旅行者は少なくないと言われています。
<外国人が感じる日本の食のわかり難さ>
ChatGPT回答を一部要約
料理名が直感的でない
「おでん」「寄せ鍋」「土手鍋」・・・何の料理?何が入っているの?食材がわからない
「そば」=そば粉 「焼きそば」=小麦粉
「がめ煮」「筑前煮」など煮物系
なじみのない食材
納豆、昆布、鰹節、ゆず、ワサビなど、
味付けが独特
「甘い卵焼き」「甘口のカレー」
料理のカテゴリーが独特
「定食」「丼」「懐石料理」などの区別が不明確
ベジタリアン・ハラル・アレルギー対応の不明確さ
アレルギー情報が不十分
ナッツ、小麦、乳製品などのアレルギー表示が明確でないことがあり、外国人にはリスクが高い
旅行者にとっては、発見、驚きも重要な要素であるから、上記全てを事前に詳細に説明することは必ずしも必要無いと思われるが、お客様にとって何がわかり難いか?=顧客視点を持つことはやはり大切だ。
オペレーションへの影響も
言語が通じない外国人客に説明する手間や時間は、現場スタッフへの負担が大きい。
また、せっかく来店してくれたのに「料理の内容を聞いて、退店してしまう」というケースもある。
※筆者は「牛丼チェーン」に来店し、しぶしぶと退店するインド人をよく目撃します。
メニューのわかり易さ、説明力は、お客様にとってもスタッフにとっても大切な問題であるし、ひいては現場の効率、生産性にも影響する問題でしょう。
ピクトグラムの活用例
ピクトグラムの活用は、今に始まったことでは決してありません。
例えば、エスニック系や韓国料理店で良く見られる「とうがらしアイコン」の数で辛さを表現する手法はその代表的なもの。

新たな活用へ ピクトグラム&外国語表記
ピクトグラム&外国語表記は今まさに大きく前進すべき時に来ています。

写真:株式会社フードピクト WEBサイトより
ピクトグラムを表示することによってメイン食材だけでなく、その料理にどんな材料が使われているかをスピーディに伝えることが可能になります。
モバイルオーダーでの活用
物理的に写真や説明のスペースが限られてしまう「スマホオーダー」には、ピクトグラムは大変有効な取り組みに思えます。
オーダーシステムの各社各仕様によりどの程度実装可能かは各々で確認をお願いしたいが、文字や口頭での説明が必要ないために開発されたピクトグラムは、スマホオーダーと相性が良いはず。
将来的には「♪辛くないメニューは?」「小麦を使っていないメニューは?」といった検索を持つことが出来れば、利便性はさらに向上するでしょう。
また、「外国語表記」が簡便に出来ることはデジタルの強み!
スマホオーダーでは、テクノロジーが日本語表記を翻訳し、簡便に外国人用のメニューを実装することが可能になるのです。

株式会社リクルート Airレジオーダーの外国語変換のてびき
“一石二鳥“を狙う!
著名経営者が良く言う定石の一つに「一石二鳥を狙う」があります。
食のダイバシティに対応する
案内力、説明力を強化する
外国語に対応する
一石二鳥ならぬ…「一石○鳥」というイノベーションが、今、スマホ/タブレットオーダーによって可能になってきています。
益々進む、市場のグローバル化、人材・食材・エネルギーの調達難易度上昇の時代に向けて、イノベーションのスピードを上げていきましょう!

竹田クニ
株式会社ケイノーツ
代表取締役
早稲田大学商学部卒業後、1988年株式会社リクルート入社。HR事業、旅行情報事業の営業部長、じゃらんリサーチセンターで地域活性事業のプロデューサー、経営企画部中長期戦略室などを経て2011年に飲食情報事業のシンクタンクHPGリサーチセンター(現・外食総研)の初代センター長に就任。計29年在籍の後、2016年に独立し(株)ケイノーツ設立。現在は外食マーケティングのスペシャリストとしてマーケティング、消費者の価値観変化、生産性向上などをテーマに記事執筆、講演活動、フードビジネス関連企業のアドバイザリー・顧問、食のビジネスマッチングなど活動中。






































