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2024.03.25

未来のフードデリバリー: DoorDashがバージニアでドローン配達を試験運用

海外飲食DXニュース

配送方法はドローン、ロボット、配達員の3択…夕方から大雨だからドローンは飛ばない…ロボット配達にするか…と考えるフードデリバリーがあったらSFですよね。

2024年3月21日、デリバリー大手DoorDashは、アメリカのバージニア州クリスチャンズバーグでドローン配達の試験運用を開始すると発表しました。

同州で選ばれた顧客は、DoorDashアプリから特定のメニューを注文すると、ドローン配達が選べます。

DoorDashは、ドローン配達のスタートアップWingと提携しており、今回のアメリカでの試験運用は、2022年に行われたオーストラリアでの試験の拡大発展として位置付けられているそうです。

DoorDashに限らず、アメリカでは様々な業界でラストマイル配送用にドローンやロボットの試験運用が行われています。

日本でもUber社がロボット配達を東京の一部のエリアで開始しました。

こうした配送業務の自動化に向けた取り組みが加速すると、前述した3択が配送オプションに表示される日がやってくるかもしれません。

従来のフードデリバリーサービスの補助としてドローン配達を試験運用

doordashのフードデリバリーサービスの補助としてドローン配達

発表された3月21日からバージニア州クリスチャンズバーグの一部の顧客は、DoorDashアプリで料理を注文すると、配送方法でドローン配達が選択できます。

ただし、ドローン配達の対象となっているのは、ハンバーガーチェーンWendy'sの一部のメニューのみです。

ドローン配達を選ぶとWendy'sの店舗からWing社のドローンによって30分以内に料理が届けられます。

使用されるWingの小型ドローンは、時速約105マイル(168km)で飛行し、目的地の上空に到着したら、ホバリングして空中で待機。

料理が取り付けられているテザーを降ろして、玄関先に注文された商品を降ろす仕組みです。

2024年後半には、アメリカの他の都市でも同様の試験を検討する予定とDoorDashは発表しています。

DoorDashとWingのドローン配達は、2022年8月にオーストラリアのクイーンズランド州で行われており、前例と実績があるため、他のアメリカの都市でも同様のサービスが行われるでしょう。

オーストラリアでは、地元のレストランや小売店から料理や食品をドローンで運ぶサービスを提供、その後は規模を拡大し、参加加盟店は60以上となったそうです。

DoorDashは、ドローン配達を従来のDasher(ダッシャー:配達員の名称)による注文を補完する配送ソリューションと位置付けています。

そのため、フードデリバリーの配送方法の1つとしてドローン配達を導入し、顧客のニーズに応えるサービスとして提供することを目指しています。

飲食業界に限らず試験運用が行われるドローン配達

飲食業界に限らず試験運用が行われるドローン配達

アメリカでは、ドローンやロボットを用いた自動配達の試験運用が小売や物流業界で行われており、本格導入に向けた動きが活発化しています。

これは、少量の商品を高頻度で直接顧客に届けるラストマイル配送に、ドローンやロボットが適しているとされるからです。

特にフードデリバリーでは、運ぶ物が小さく軽いため、ロボットやドローンの導入が望ましいとされます。

実際、ドローンやロボットが普及すれば、料理を運ぶためのドライバーの手配や、交通渋滞、路上駐車という問題が解決できるでしょう。

また、従来の配送方法よりも消費するエネルギーが少なく済むと言われています。

配送ロボットを開発しているスタートアップは「なぜ2kgに満たない料理を2トンの車で運ぶのか?」というキャッチフレーズを使っているくらいです。

今回のDoorDashと同様に、サラダ専門のチェーン店であるSweetgreenはスタートアップZiplineと提携してドローン配達のサービスの提供を試みています。

以上のことから、配送方法の新しい選択肢としてドローン配達が組み込まれるのは時間の問題かもしれません。

特に、スピードやコスパ、環境負荷軽減を重視する顧客のニーズを満たせる配達オプションとして、ドローン配達は役立つでしょう。

ドローンを利用したフードデリバリーの可能性と課題

ドローン配達が日本に普及するかは賛否がわかれます。

技術的には可能であっても、ドローンは天候や季節の影響を受けやすく、法律の整備も追い付いていません。

また、飛行許可が得られても、日本では電柱と電線が多いという特有の問題があります。

そのため、ドローン配達で上空から商品を降ろすという方法が使える場所が極端に絞られる可能性が高いでしょう。

それでも、農村部や山岳部など、電柱や電線が少ないエリアに絞ったドローン配達であれば、日本でも十分に実用の可能性はあるのではないでしょうか。

そうなれば、地元の人気店の料理を届けてもらうことも可能になります。

今後、人口減少と労働者不足は地方のほうが顕著になり、人に頼ったサービスの提供はさらに困難になるでしょう。

これらの問題の解決策の1つとして、ドローン配達は役立つ可能性があり、普及すれば低コストで遠くから料理や食品を運ぶことが可能になります。

田舎でゴーストキッチンとドローン配達を組み合わせれば、広大な範囲でフードデリバリーが提供できるようになるかもしれません。

フードデリバリー大手DoorDashがドローン配達を試験運用

DoorDashがドローン配達を試験運用

画像引用:DoorDash and Wing Announce Drone Delivery Pilot in the US | DoorDash

3月21日、フードデリバリー大手DoorDashは、アメリカのバージニア州クリスチャンズバーグでドローン配達の試験運用を開始しました。

対象となっている地域に住む顧客はDoorDashアプリから特定のメニューを注文して、ドローン配達が受けられます。

ドローン配達は、バイクや自動車を使った配送サービスよりも、効率良く商品を届けられるサービスになる可能性があるため、業界を問わず試験運用が実施されています。

課題は多いですが、日本でもエリアを限定して試験が実施されているため、本格導入までに課題の理解や法整備が進むでしょう。

ドローン配達やロボット配達が普及したとき、冒頭で述べたみたいに配送方法を天候で悩むということがあるかもしれません。

参考サイト

DoorDash and Wing Announce Drone Delivery Pilot in the US | DoorDash

Wing Blog: Wing and DoorDash Expand Drone Delivery Partnership to the US

Wing Blog: DoorDash pilots drone delivery in Australia through first-of-its kind partnership with Wing

Zipline Unveils New Autonomous System Capable of Quiet, Fast and Precise Home Delivery

アイコン画像引用:DoorDash and Wing Announce Drone Delivery Pilot in the US | DoorDash

前田淳一郎

グラフィック制作カタパルト

代表

1983年岐阜県生まれ。プログラマー、整備士、物流と転職し、日本橋で寿司職人の世界に入り、立ち食い寿司屋の店長になる。原価の高いをいわれる寿司で、原価調整と材料管理を徹底し、原価を平均25~30%に抑える。その後カナダで移民に挑戦し、現地の海上コンテナのフォワーダー企業に勤める。帰国後に外資系に勤務。
2020年より、Webライターをしながら世界の新しい「食の常識」を発信中。

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