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2024.03.11

ClevonとLastMileがデリバリー用の配達ロボットの実用化に向けリトアニアの公道に導入

海外飲食DXニュース

ロボットによる自動配達が普及すると、注文客の手間は増えるかもしれません。

2024年2月22日、リトアニアのスタートアップClevon(クレボン)とLastMile(ラストマイル)が提携を発表しました。

この2つのスタートアップは、無人配送ロボットをリトアニアの公道に導入する計画を進めています。

Clevonは、ラストマイル配送用(消費者に商品を届ける配送)の自律型ロボットの開発と製造をしており、LastMileはオンライン注文と配送サービスを提供しています。

共に初期のスタートアップですが、将来的に必要とされる配送業務の自動化に向けて協力体制を構築中です。

ロボットを使った自動配達は、アメリカでは複数のスタートアップが試験導入を頻繁に行っています。

また、日本国内ではUber社が東京の一部で配送ロボットによるフードデリバリーサービスを始めました。

そのため、配送ロボットは私たちの生活に少しずつ身近になってきている技術といえるでしょう。

2025年にリトアニアの公道走行でロボット配達の導入を目指す

公道走行にデリバリーロボットを導入

画像引用:Clevon and LastMile's 2025 Robotic Fleet Growth Initiative and Expansion to Europe

提携したClevonとLastMileの計画では、リトアニアの首都ビリニュスだけでなく、他の都市にもロボット配達を拡大し、オンライン注文と配送サービスの規模拡大の支援をします。

具体的にはLastMileが提供している配送サービスに、Clevonの配送ロボットを25台導入し、効率を高めて運営コストの最適化を行う計画です。

LastMileは、飲食店や小売業者向けにオンライン注文と配送サービスのプラットフォームを提供しています。

すでに食料品配達サービスを提供しているGrovyやRohlik、フードデリバリー企業のFantuanなど複数のスタートアップやベンチャーと提携。

今回提携したClevonとは、お互いのフレームワークの最適化と統合に年内は取り組むと発表しており、2025年にはリトアニアの一部で食料品や料理が配送ロボットによって届けられるでしょう。

Clevonの配送ロボットは導入実績が豊富な電気自動車

導入実績が豊富なClevonの配送ロボット

画像引用:Clevon in 2023

Clevonの配送ロボットは、公道を走る小型の軽トラカーゴのような形をした自律型のラストワンマイル配送車両です。

無人で公道を走行する電気自動車で、1回の充電で最大100kmまで走行が可能であり、最高速度は時速50km、耐荷重は200kgもあります。

そのため、食料品や料理だけでなく、一部の物流の荷物配達にも導入済みです。

2021年4月に披露されて以来、ロジスティック企業のDHLやフランチャイズのKFC、食料品店でのロボット配達に投入されており、豊富な実績があります。

Clevonの配送ロボットは、基本的に自動運転で目的地に到着できる性能を有していますが、オペレーターによる遠隔操作も可能です。

また、1人のオペレーターが同時に10台の車両を遠隔監視できるため、オペレーションに必要なマンパワーが少なく済みます。

いずれは、数名のオペレーターで何十台の配送ロボットを監視して、ラストマイル配送を自動化するのではないでしょうか。

配送ロボットは事業者側にメリットが大きい

スタッフによるフードデリバリー

前述したように、複数の国で配送ロボットを使った配送業務の自動化・効率化が進められています。

とはいうものの、配送ロボットによるメリットは、注文した顧客よりも事業者のほうが大きいかもしれません。

フードデリバリーの場合は、天候が優れない日や寒い季節では注文が増える傾向があります。

一方で、増えた注文数に対して配達員が確保できず、スムーズな配達ができない場合が珍しくありません。

このようなケースで配送ロボットは大いに活躍します。

しかし、配送ロボットを使った配達では、注文した品物の取り出しは、注文客自身で行わないといけません。

そのため、到着の通知をスマホが受信したら、注文客は玄関先や建物の前に歩いて行き、配送ロボットを探して品物を取り出す手間が発生します。

そのため一部の顧客は、玄関前まで来てくれる配達員のほうが手間が少なく、好むかもしれません。

配送ロボットから品物の取り出す

画像引用:About Us| Cartken

3月からUber社が自律型の配送ロボットを使い、フードデリバリーのロボット配達を東京の一部の地域で開始します。

使用される配送ロボットは、アメリカのスタートアップCartken(カートケン)が設計したものを日本仕様にしています。

Cartkenの配送ロボットは、Clevonの配送ロボットとは異なり、歩道を走行するタイプであるため、配達できる範囲も限られるはずです。

今後、配送ロボットが試験導入する国が増えていけば、ロボット配達のメリット・デメリットがより明確になってくるでしょう。

配送ロボットの導入でラストマイル配送の自動化が近づく

スタッフのラストマイル配送

2月22日、リトアニアのスタートアップClevonとLastMileが提携し、公道走行可能な自律型ロボットを使った配送サービスの計画を発表しました。

配送ロボットが公道で使用されるのは2025年ですが、リトアニアの都市部でロボット配達がスタートするでしょう。

日本でもロボット配達が始まっており、少しずつラストマイル配送の自動化の試みが始まっています。

いずれは、顧客ニーズを満たすロボット配達サービスが提供されるでしょう。

とはいうものの、場所や用途が限定される配送ロボットよりも、配達員に玄関先まで届けてもらうことを選ぶ顧客もいるはずです。

また、人で届けるからこそ、商品の受け渡しの際に商品説明や接客サービスで差別化をするチャンスがあるといえるのではないでしょうか。

原文

Clevon and LastMile's 2025 Robotic Fleet Growth Initiative and Expansion to Europe

参考サイト

Clevon Completes First North American Autonomous Delivery in Fort Worth

Uber Eats is launching a delivery service with Cartken's sidewalk robots in Japan | TechCrunch

アイコン画像引用:Clevon and LastMile's 2025 Robotic Fleet Growth Initiative and Expansion to Europe

前田淳一郎

グラフィック制作カタパルト

代表

1983年岐阜県生まれ。プログラマー、整備士、物流と転職し、日本橋で寿司職人の世界に入り、立ち食い寿司屋の店長になる。原価の高いをいわれる寿司で、原価調整と材料管理を徹底し、原価を平均25~30%に抑える。その後カナダで移民に挑戦し、現地の海上コンテナのフォワーダー企業に勤める。帰国後に外資系に勤務。
2020年より、Webライターをしながら世界の新しい「食の常識」を発信中。

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