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2022.10.07

フードデリバリーの注文を1つにまとめてタブレット地獄を解消するプラットフォームklikit Cloud

海外飲食DXニュース

フードデリバリーが普及し、飲食店は新たな顧客層の開拓ができるようになりました。

しかし、同時に飲食店では注文をまとめて把握、管理する必要性に迫られています。

この問題に対処するため、プレシードの資金調達を終えたばかりのスタートアップKlikit(クリキット)が注目を集めています。

Klikitは2022年10月に200万ドル(約3億円)のプレシード資金調達を完了し、10月7日には「TechCrunch(テッククランチ)」に取り上げられました

このスタートアップが注目されたのは、複数のアプリからの情報を1つにまとめるSaaS(Software as a Service:サース)プラットフォームを提供しているからです。

SaaSとは、ユーザーに必要な情報だけを選択して利用できるようにするソフトウェアをいいます。

将来的には、フードデリバリーを提供する飲食店では必須のプラットフォームになるかもしれません。

フードデリバリーの普及でキッチンはタブレット地獄になった

キッチンはタブレット地獄になった

Klikitは、フードデリバリーアプリから注文情報を1つにまとめるプラットフォーム「klikit Cloud」を提供しています。

このklikit Cloudが注目されているのは、複数のフードデリバリーサービスに飲食店がそれぞれ登録しないと注文を取れないからです。

そのため飲食店ではUber EatsやDoorDashなどサービスごとに入ってきた注文を集計し、管理する作業が必要になりました。

そして、注文を把握するためにタブレットなどの端末をフードデリバリー専用に用意しています。

中にはサービスの数だけ端末を用意している飲食店もあり、この状況を「タブレット地獄(tablet hell)」と呼んだりするそうです。

当然、手作業で注文集計すると、見落としや重複、計算ミスなどが起きやすくなり、時間もかかります。

しかし「klikit Cloud」は、それぞれのフードデリバリーアプリから注文情報を集め、一元化して表示することでこれらの問題を解消します。

 klikit Cloudはデータ分析も可能

アプリからデータ分析

Klikitは、UberEatsやGrabFoodやfoodpandaなど異なるフードデリバリー企業と公式にAPI(プログラムやWebサービスの間をつなぐ)契約を結んでいます。

この契約により、klikit Cloudは他社のアプリから注文情報を収集できるようになりました。

そのため、カフェやレストラン、ゴーストキッチンなど複数ブランドを持つ企業や、業態が異なる場合でも1つのデバイスで管理できるようになっています

またklikit Cloudは以下の用途としても使用できます。

  • 毎日の売上計算

  • フードデリバリーアプリ全体のメニュー更新

  • アプリごとの内訳

このようなデータ分析に必要な情報も取得できます。

つまり、klikit Cloudは、注文を集めるだけのプラットフォームではなく、データ分析のツールとしても役立つといえるでしょう。

150のブランドで導入され東南アジアの飲食店にも配慮したklikit Cloud

実務経験から生まれたKlikit

基本的にklikit Cloudはフードデリバリーアプリから注文情報を集めてくる仕様ですが、東南アジアの飲食店にも配慮した機能を備えています。

東南アジアの飲食店では、アプリだけでなくWhatsAppやSMS、音声メッセージなどでフードデリバリーの注文を処理することも多いそうです。

klikit Cloudはこの点も考慮し、アプリ以外の注文情報もまとめて注文管理のダッシュボードに追加、分析に組み込むことができます。

このように使い勝手の良いklikit Cloudは、リリース以来、フィリピン、シンガポール、台湾、オーストラリアなどの150以上のブランドで導入済みです。

その中にはHard Rock CafeやBuffalo Wild Winds、Flash Coffee、他にもゴーストキッチンの新興企業Mad EatsやJust Kitchenなども含まれています。

つまり、klikitはスタートアップとして規模は小さいものの、すでに十分な実用性を示せているといえるでしょう。

フードデリバリーは注文の集計業務の効率化が必須

フードデリバリーは注文の集計業務の効率化が必須

スタートアップのklikitは、フードデリバリーアプリからの注文情報を1つにまとめるプラットフォーム「klikit Cloud」で注目を集めています。

klikit Cloudを導入すれば、飲食店は異なるアプリやチャネルから入ってきた注文の集計作業や、タブレットを揃える必要もなくなり、効率的に注文を管理できます。

2022年10月に200万ドル(約3億円)のプレシード資金調達を完了したばかりですが、複数の国の飲食店でklikit Cloudが導入されており、その有用性が証明されています。

日本語のklikitのホームページも用意されているため、日本でもフードデリバリーの注文管理の際に重宝されるようになるでしょう。

原典

SaaS platform klikit saves restaurant kitchens from 'tablet hell' • TechCrunch

参考サイト

Singapore’s klikit raises US$2M to bridge restaurants and creator economy

SaaS platform klikit saves restaurant kitchens from "tablet hell" - US Today News

前田淳一郎

グラフィック制作カタパルト

代表

1983年岐阜県生まれ。プログラマー、整備士、物流と転職し、日本橋で寿司職人の世界に入り、立ち食い寿司屋の店長になる。原価の高いをいわれる寿司で、原価調整と材料管理を徹底し、原価を平均25~30%に抑える。その後カナダで移民に挑戦し、現地の海上コンテナのフォワーダー企業に勤める。帰国後に外資系に勤務。
2020年より、Webライターをしながら世界の新しい「食の常識」を発信中。

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