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2023.06.14

注文をまとめて表示するクローバー・キッチン・ディスプレイシステムをFiserv社がリリース 

海外飲食DXニュース

2023年6月現在、多くの飲食店では注文を1つにまとめてキッチンへ伝える手段の重要性が高まっています。

2019年末から始まったパンデミック(新型コロナウイルス感染症の世界的大流行)の影響により、飲食店では店内注文だけでなくオンライン注文も主な販売チャネルになりました。

その結果、オンラインや電話、店内といった異なる経路から入ってきた注文を効率的にまとめて伝える注文管理の必要性が高まっています。

しかし、飲食店では今でも、ペンとメモで注文をまとめて、キッチンに伝えているケースが珍しくありません。

こうした状況を受けて、決済や金融に関するソリューションを提供するFiserv(ファイサーブ)社から、飲食店向けに新しくClover KDS(クローバー・キッチン・ディスプレイシステム)が発表されました。

6月14日に発表されたKDS(キッチン・ディスプレイシステム)には、バラバラの販路で入ってきた注文を1つにまとめてキッチンに伝える機能があり、注目されています。

このKDSによって、注文は自動的にまとめられてキッチンへ伝達されるため、オーダーミスが減少し、業務の効率化が図られると期待されています。

Cloverのキッチン・ディスプレイシステムの仕様

注文をまとめるキッチン・ディスプレイ

今回発表されたClover KDSは、異なる販路で入ってきた注文をまとめて、リアルタイムで14インチのディスプレイに表示します。

それだけでなく、キッチン環境への適応も考慮された仕様です。

まず、ディスプレイは耐熱アルミニウム製であり、最高50度の耐熱性を持っています。

次に、騒音の多いキッチンでの調理作業中にも、聞き逃しが起きないように最大85デシベル(およそ救急車のサイレンと同等)でアラームを発するスピーカーが組み込まれています。

以上のことから、騒がしく高温な環境下での使用を前提とした耐久性と信頼性が確保されているといえるでしょう。

さらに、料理の準備時間や、進捗状況なども提供することで、飲食店の経営者が業績をモニターしたり、キッチンのオペレーションを改善したりするのに役立ちます。

価格は799USドル(約11万3500円)であり、月額サブスクリプション料金では25USドル(約3600円)です。

オムニチャネル化した飲食店の販路

販路のオムニチャネル化

2019年のパンデミックを契機に、飲食店の注文経路は細分化されたといえます。

店内飲食の数が大幅に減少し、代わりにオンライン注文によるデリバリーやお持ち帰りが一般化しました。

この変化に伴い、飲食店ではデリバリーや持ち帰りの顧客を確保するため、Uber Eatsなどのサードパーティー企業や自社のWebサイト、アプリを活用したオンライン注文チャネルを用意しないといけなくなりました。

その結果、店内での注文を含めて、注文の入ってくる販路が多様化(オムニチャネル化)し、注文の集計作業が必要になっています。

2023年6月現在では、激減した店内飲食の割合が徐々に回復しつつあります。

しかし、依然として一部の顧客はフードデリバリーや持ち帰りを好む傾向にあり、オンライン注文は当たり前になりました。

つまり、異なるチャネルから入ってくる注文を1つまとめて、キッチンに効率的に伝達する仕組みが必需品になったというわけです。

CloverのKDSは各注文チャネルを1つにまとめて表示

各注文チャネルを1つにまとめて表示

6月14日、Fiserv(ファイサーブ)社が、異なる販路から入ってきた注文を1つにまとめて表示するためのKDS(キッチン・ディスプレイシステム)をリリースしました。

パンデミック以降、飲食店はさまざまなチャネルからの注文を効率的にキッチンに伝達する必要が生じています。

今回発表されたKDSは、オムニチャネル化(多様化)した注文を統合することで、オーダーミスの防止だけでなく、店内オペレーションやキッチンの業務効率化に寄与するでしょう。

参考サイト

Restaurants can Streamline Order Management with New Clover Kitchen Display System

Run your restaurant more efficiently with the Clover Kitchen Display System (KDS) - Clover Blog

Clover Unveils New Kitchen Display System

Fiserv launches kitchen display system for restaurant industry


前田淳一郎

グラフィック制作カタパルト

代表

1983年岐阜県生まれ。プログラマー、整備士、物流と転職し、日本橋で寿司職人の世界に入り、立ち食い寿司屋の店長になる。原価の高いをいわれる寿司で、原価調整と材料管理を徹底し、原価を平均25~30%に抑える。その後カナダで移民に挑戦し、現地の海上コンテナのフォワーダー企業に勤める。帰国後に外資系に勤務。
2020年より、Webライターをしながら世界の新しい「食の常識」を発信中。

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