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2023.08.08

Juicer社が顧客に飲食店との直接注文を促すEnlightenをリリース 

海外飲食DXニュース

スーパーでお得な時間帯があるように、飲食店にも普段より安くサービスを受けられる期間があればリピート率を上げられるはずです。

2023年8月8日Juicer(ジューサー)社は、顧客が飲食店との直接注文を選びやすくする製品「Enlighten(エンライテン)」を発売しました。

Enlightenは、飲食店のWebサイトに実装する簡易プログラムであり、注文客はフードデリバリーの価格比較ができます。

つまり、同じ料理を注文する際に価格の違いを顧客にアピールして、フードデリバリー企業のサービスではなく、飲食店との直接注文に切り替えるように促すツールです。

Enlightenを開発したJuicer社は、飲食店がフードデリバリー企業に依存することなく、顧客とビジネスを構築するための仕組みを提供しています。

また同社は、飲食店にダイナミックプライシング(変動料金制)の導入を支援しています。

飲食店のWebサイトで直接注文に誘導するEnlighten

直接注文に誘導するEnlighten

出典:Home | JUICER: Dynamic Pricing for Restaurants

発表された「Enlighten(エンライテン)」は、飲食店のWebサイトにウィジェットで価格比較を表示して、顧客に直接注文を促すためのプログラムです。

ウィジェットとは、Webサイトやスマホの画面などに常に表示されるショートカット機能をいいます。

ウィジェットには、飲食店に直接注文した場合と、Uber EatsやDoorDashなどフードデリバリーサービスを利用した場合の料金をそれぞれ表示して、顧客に損のない取引を提案します。

Uber Eatsなどのフードデリバリー企業のサービスに登録する場合、飲食店で負担するのは手数料だけではありません。

例えば、表示順位を上げるにはプロモーション費用が必要だったり、店内でのイートイン注文とデリバリーを同じ価格帯に据え置きを要求されたりします。

これらはフードデリバリー企業に有利になりますが、飲食店には不利であり、利益を圧迫します。

そこで、飲食店との直接注文を提示して、顧客に損のない取引を知らせるのがEnlightenです。

顧客が得するサービスが選べるようになり、飲食店はフードデリバリー企業に依存することなくビジネスを構築できます。

飲食店にもダイナミックプライシングの導入を推奨

需要に合わせて価格を調整

そのため、今回リリースしたEnlightenは、飲食店がよりスムーズにダイナミックプライシングを導入しやすくするための製品と言えます。

まずは、ダイナミックプライシングについて説明します。

需要に合わせて価格を変えるダイナミックプライシング

ダイナミックプライシング(変動料金制)とは、繁忙期や閑散期と呼ばれる時期(シーズン)で価格が変わる仕組みです。

ホテルの宿泊料金や航空券などは需要に応じて価格を変動させており、代表的なダイナミックプライシングといえます。

Juicer社は、飲食店も需要に応じて料金設定を変えるべきと考えています。

今まで多くの飲食店では、競合店や原価を基準にして価格を設定してきました。

しかし、同社は飲食店が蓄積したデジタルデータを活用して、需要に合わせてメニューの価格を変えるべきと主張しています。

デジタルデータを基に価格を調整

2023年現在では、デジタルツールによるデータ蓄積が容易となり、原価や需要もリアルタイムで把握が可能です。

そのため、Juicer社は過去の販売データから需要と適正価格を算出する「JUICER」を提供しています。

JUICERはPOSシステムに実装し、メニュー価格を需要に基づいて決定できるツールです。

これにより、飲食店にもダイナミックプライシング(変動料金制)の導入が可能となります。

ダイナミックプライシングを導入できれば以下のメリットがあります。

  • 繁忙期では価格を上げて利益を高める

  • 閑散期には価格を下げて注文数を増やす

このような価格の変化があれば、価格や待ち時間を気にする常連客は繁忙期を避けて、閑散期を選ぶようになります。

当然、閑散期であれば待ち時間を短縮でき、価格も安いため顧客体験の向上につなげられるでしょう。

値段比較で顧客に得する取引を提案するEnlighten

顧客に得する提案をするEnlighten

8月8日Juicer(ジューサー)社は、顧客に飲食店との直接注文を促す「Enlighten(エンライテン)」をリリース。

飲食店のWebサイトから直接配達を注文する場合と、フードデリバリー企業を介した配達サービスとの価格の違いを表示します。

顧客に損のない取引を提案して、飲食店の直接注文へ促すツールです。飲食店は、フードデリバリー企業に依存せず、顧客との関係強化を図れるでしょう。

またJuicer社は、飲食店にダイナミックプライシング(変動料金制)を導入を推奨しています。

飲食店にダイナミックプライシングが普及すれば、顧客も来店の時期を選べるようになり、同じサービスをお得に受けられるようになるでしょう。


参考サイト

Home | JUICER: Dynamic Pricing for Restaurants

Juicer Debuts ‘Enlighten’ to Help Restaurants Drive Direct Orders - Food On Demand

JUICER Launches 'Enlighten' to Help Restaurants with Direct Ordering | FSR magazine

Why restaurants are finally adopting dynamic pricing strategies | Nation's Restaurant News

Why Should Restaurants Adopt Dynamic Pricing? Let’s Ask Them | QSR magazine




前田淳一郎

グラフィック制作カタパルト

代表

1983年岐阜県生まれ。プログラマー、整備士、物流と転職し、日本橋で寿司職人の世界に入り、立ち食い寿司屋の店長になる。原価の高いをいわれる寿司で、原価調整と材料管理を徹底し、原価を平均25~30%に抑える。その後カナダで移民に挑戦し、現地の海上コンテナのフォワーダー企業に勤める。帰国後に外資系に勤務。
2020年より、Webライターをしながら世界の新しい「食の常識」を発信中。

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