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2023.03.10

1日3,000食を提供できるロボットキッチンをドイツのスタートアップGoodBytzが発表

海外飲食DXニュース

大抵のロボットキッチンは、キッチン内に設置して、調理作業の一部を代替します。

しかし、ドイツのスタートアップ「GoodBytz(グッドビッツ)」は、キッチン機能そのものをロボット化しました。

そのため、調理作業に人手を必要とせず、新鮮な料理を提供できます。

設置に必要なスペースとインフラがあれば、24時間営業のフードサービスが展開できるようになるでしょう。

2023年3月10日、ドイツのハンブルクで開催された見本市「INTERNORGA 2023」にGoodBytzはロボットキッチンを披露。フランスの大手企業とも提携し、夏の終わりに導入される予定です。

2023年現在、GoodBytzはヨーロッパ市場をターゲットにしています。

しかし、アメリカのメディア「The Spoon」が取り上げた記事の中ではCEOであるHendrik Susemihl(ヘンドリック・スセミル)氏は、2024年にはアジアと北米市場への拡大を目指していると述べています。

ロボット化されたGoodBytz のキッチン

GoodBytz のロボティックキッチン

出典:GoodBytz | Homepage

「GoodBytz(グッドビッツ)」は、ハンブルグで開催された見本市「INTERNORGA 2023」で自己完結型のロボットキッチンを出品し注目を集めました。

自己完結型とは、人の補助がなくてもフードサービスを提供できるロボットです。

従来のキッチンで使用するロボットは、スタッフが人力で行っていた作業の一部の役割を代替しています。

わかりやすいのは揚げ物をするロボットです。このようなロボットはフライヤーの掃除や揚げ物の盛り付けをスタッフが対応しないといけません。

しかし、GoodBytzのロボットキッチンは、ロボットだけで作業が完結します。そのため、食材保管用の冷蔵庫や料理場、食器洗浄機を1つにまとめた構造をしています。

また、仕様に合わせて変更できるモジュラータイプであるため、店舗の規模や提供するメニューに合わせてロボットキッチンの機能調整が可能です。

モジュールを組み合わせ構成されたロボットキッチン

モジュールを組み合わせたロボットキッチン

出典:GoodBytz | Homepage

GoodBytz(グッドビッツ)のロボットキッチンの標準的な仕様は、以下の6つのモジュールで構成されています。

  • ストレージモジュール : 食品を保存する冷蔵庫

  • トッピングモジュール : 食材を取り出すロボットアーム

  • クッキングステーション : 8つの調理ボウルを備えた調理場

  • サービングモジュール : 出来上がった料理を盛り付ける

  • 出力ステーション : 盛り付けた料理が出てくる

  • カウンター洗浄モジュール : 使用したボウルを洗浄する食器洗浄機

これらのモジュールは、必要に応じて取り外したり、追加したりができます。そのため、導入する現場に合わせて調整が可能です。

食材の保管するストレージモジュールには24 ~ 72種類の食材やソースを収納。指示が与えられると、ロボットアームが食材を集めて調理ボウルに入れて調理が開始されます。

並行して8食まで調理できるため、1日で最大3,000食を提供可能。出来上がった料理は自動的に容器に移されるため、盛り付け作業をする必要もありません。

設置面積は標準的な仕様で12.75平方メートル。それなりの広さが必要ですが、電気と水道があればGoodBytzのロボットキッチンを1台セットするだけで、フードサービスを提供できます。

参考動画:GoodBytz Robotic Kitchen - YouTube

フランスのSodexo はGoodBytz のロボットキッチンを導入予定

ロボットキッチンが人に代わる

GoodBytzのロボットキッチンは、2023年夏下旬にフランスの食品サービス企業Sodexo(ソデクソ)に試験導入が決まっているため、結果が注目されるはずです。

前述した見本市「INTERNORGA 2023」で、GoodBytzはフランスの食品サービス企業Sodexoと提携を発表。

Sodexoは、パリ郊外のイシ・レ・ムリノーに本社を置き、55ヵ国で事業を展開する大企業です。

同社のケータリング店舗で2台のGoodBytzのキッチンロボットのテスト導入が予定されています。

テスト導入で成功したら、ヨーロッパで展開中のSodexoの24 時間営業の店舗で使用されるそうです。

GoodBytzのロボットキッチンで24時間営業が容易になる

ロボットキッチンで24時間営業

ドイツのスタートアップGoodBytzが開発した自己完結型のロボットキッチンが注目されています。

ロボットキッチンを使用すれば、大掛かりな設備投資や複数のキッチンスタッフを必要とせずに、フードサービスが展開できます。

モジュール式で必要な機能を追加したり、取り外したりが可能であり、必要な現場に必要な機能を選んで導入が可能です。

自己完結型であるため、人手がなくても料理が提供できます。いずれは自動販売機のように、24時間いつでも作り立ての料理を買えるフードサービスが展開できるようになるでしょう。

参考サイト

GoodBytz erhält 25 Millionen Euro für Küchenroboter - Hamburg Startups

GoodBytz Unveils Modular Robotic Kitchen That Can Make up to Three Thousand Meals Per Day

アイコン画像出典:GoodBytz | Homepage

前田淳一郎

グラフィック制作カタパルト

代表

1983年岐阜県生まれ。プログラマー、整備士、物流と転職し、日本橋で寿司職人の世界に入り、立ち食い寿司屋の店長になる。原価の高いをいわれる寿司で、原価調整と材料管理を徹底し、原価を平均25~30%に抑える。その後カナダで移民に挑戦し、現地の海上コンテナのフォワーダー企業に勤める。帰国後に外資系に勤務。
2020年より、Webライターをしながら世界の新しい「食の常識」を発信中。

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