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2024.09.17

ゲーム×クーポンで飲食店への再来店を促進!Checkers and Rally'sのDX戦略

海外飲食DXニュース

大したものでなくても、手に入れるために手間がかかっていると執着が強くなります。

2024年9月10日、アメリカのファストフードチェーン「Checkers and Rally's(チェッカーズ・アンド・ラリーズ)」は、Mobivity(モビビティ)社との3年目の契約を更新したと発表しました。

Mobivity社は、ゲームアプリと割引クーポンなどの特典を結びつけるプラットフォーム「Connected Rewards(コネクテッド・リワード)」を提供しています。

Connected Rewardsには、ミニゲームの機能があり、プレイをするとクーポンやポイントが特典として受け取れます。

受け取った特典は、実際の店舗やオンライン注文で使用可能です。

Checkers and Rally's社では、Connected Rewardsを活用して、90日以上利用のなかった休眠顧客との関係が改善したと報告しています。

つまり、ゲーム付きのオファーを通じて、顧客に飲食店を認識するきっかけを作り、再注文や再来店につなげているわけです。

ゲームとクーポンを組み合わせ飲食店への再来店を促進

ゲームとクーポンを組み合わせ飲食店への再来店を促進

画像引用:Media Kit . Mobivity

今回、契約を更新したCheckers and Rally's(チェッカーズ・アンド・ラリーズ)社では、Connected Rewardsの活用により、以下の成果を発表しています。

  • クーポン利用率が35倍に上昇

  • 休眠顧客の再エンゲージメントが54%増加

特に注目されたのは、90日以上利用のなかった休眠顧客との再エンゲージメントの増加です。

再エンゲージメントとは、興味関心が薄れてしまった顧客に店の興味や利用を促すことであり、割引クーポンなどを配布するケースが多いです。

しかし、Checkers and Rally's社のプログラムは、少し毛色の違うプログラムを提供しています。

概要は以下のとおりです。

  1. SMSテキストメッセージのマーケティングサービスに携帯電話の番号を登録

  2. ハンバーガー1個が無料になる特典を受け取る

  3. 顧客に合わせたゲームのオファーをタイムリーに受信

  4. ゲームをプレイして特典を獲得

この仕組みで得られた特典を使用するため、顧客は来店や注文をするようになるというわけです。

この他にも、アプリをダウンロードして、購入の際にコードをスキャンするとポイントが貯まるプログラムも用意しています。

以上のように、Checkers and Rally's社では顧客に無料ゲームを提供して、プレイに対して特典を付与し、店を再認識させて注文や再来店につなげています。

Connected Rewardsを提供しているMobivity(モビビティ)社は、小売店や飲食店、ガソリンスタンドなどの様々なブランド向けに導入を広げています。

有名なフランチャイズでは、Subway(サブウェイ)もConnected Rewardsを採用しています。

デジタルゲームで「アタリ付き駄菓子」の感覚を飲食店に

デジタルゲームで「アタリ付き駄菓子」の感覚を飲食店に

Mobivity社の「Connected Rewards」は、特典を手に入れた顧客に執着心を抱かせる仕組みといえるでしょう。

クーポンに興味がなくても、手に入れるためにゲームをプレイするという行動が伴っています。

多くの人は、労力や時間を費やして手に入れたものに対して執着する傾向があります。

そのため、ゲームとはいえ労力や時間を使った割引クーポンには、他店で無料配布されたクーポンよりも執着心が強くなるでしょう。

Connected Rewardsの仕組みは、スクラッチカードや駄菓子でアタリを出した時の感覚に近いかもしれません。

また、アタリを出したときは、次に駄菓子屋に行くときに必ず特典を手に入れるという気概も生まれます。

デジタルネイティブ世代に即したプログラム

そのうえ、Connected Rewardsは、デジタルネイティブ世代に即したプログラムになっており、スマホ操作に慣れた世代には支持が得られやすい仕組みといえるでしょう。

また、ゲーム自体が面白い場合、クーポンが得られなくても、提供している飲食店に対してプラスの効果があります。

したがって、Connected Rewardsのような仕組みを提供すると休眠顧客との関係改善だけでなく、顧客開拓にも効果があるかもしれません。

ゲームと飲食店を組み合わせて再来店を促すMobivity

ゲームと飲食店を組み合わせて再来店を促すMobivity

9月10日、ファストフードチェーンのCheckers and Rally'sは、Mobivity社との契約を更新したと発表しました

Mobivity社は、ゲームと飲食店ブランドをつなぐプラットフォーム「Connected Rewards」を提供し、店と顧客の間で継続的な接点と関係の改善を図っています。

顧客は店が提供するミニゲームを経てから、クーポンなどの特典が受け取れるという仕組みです。

このConnected Rewardsの導入により、Checkers and Rally's社ではクーポン利用率が大幅に向上。

また、しばらく利用がなかった休眠顧客との関係も改善できたと説明しています。

ゲーム付きのオファーで特典まで誘導するため、顧客が自然と提供している飲食店を意識しやすくなります。

また、わずかとはいえ、顧客はゲームに労力を費やしているため、受け取った特典を積極的に使うようになるでしょう。

つまり、何もしないで手に入る割引クーポンより、手に入れるために手間がかかったもののほうが執着が強いというわけです。

参考サイト

Checkers and Rally's Sees Strong Response in Lapsed User Engagement with Mobivity's Connected Rewards™ :: Mobivity Holdings Corp. (MFON)

Checkers Drive-In – Burgers - Fries - Cola - Wings

Checkers & Rally's Rewards - Google Play のアプリ

前田淳一郎

グラフィック制作カタパルト

代表

1983年岐阜県生まれ。プログラマー、整備士、物流と転職し、日本橋で寿司職人の世界に入り、立ち食い寿司屋の店長になる。原価の高いをいわれる寿司で、原価調整と材料管理を徹底し、原価を平均25~30%に抑える。その後カナダで移民に挑戦し、現地の海上コンテナのフォワーダー企業に勤める。帰国後に外資系に勤務。
2020年より、Webライターをしながら世界の新しい「食の常識」を発信中。

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