
2023.12.25
未来の食品配送: 地下ロボットシステムの実用化とPeachtree Corners市の挑戦
海外飲食DXニュース「注文した食べ物が地下を経由して届けられる」というSF映画のようなことが現実になるかもしれません。
2023年12月14日、ジョージア州のPeachtree Corners(ピーチツリー・コーナーズ)市は、スタートアップ「Pipedream」(パイプドリーム)と提携して、地下配送システムの立ち上げを発表しました。
Pipedreamが開発した同システムは、地下のパイプを自律走行ロボットが移動し、物を運ぶという仕組みです。
このシステムは、ハンバーガー・チェーン「Wendy's(ウェンディーズ)」での試験導入が始まっており、実用化に向けた取り組みがされています。
今回の発表では、飲食店だけでなく、市の中心部にあるスマート・イノベーション・センター「Curiosity Lab(キュリオシティ・ラボ)とショッピングセンターを地下配送システムで繋ぎます。
つまり、ショッピングセンターから食べ物や商品が地下を経由して届けられる構想です。
実現すれば、建物を出ることなく、ショッピングモール内の店舗から料理や商品を迅速に受け取ることができるようになるでしょう。
スマートシティで運用される地下配送システム

地下配送システムの立ち上げを発表したPeachtree Corners市は、スマートシティ・テクノロジーをテストする場所を提供するリビング・ラボ(サービスやモノを生み出す実地研究をする場所)です。
スマートシティは、デジタル技術を活用してインフラや施設の運営業務を最適化した次世代都市と位置付けられています。
導入されるPipedreamの地下配送システムも、全長約1マイル(1.6km)ほどの距離にわたって導入される予定です。
これにより、車やバイクを使った輸送よりも格段に効率的な配送方法となるだけでなく、低コスト・排出ガスなし・混雑なしで顧客に注文を届けます。
普及するまでには時間がかかりますが、店舗やビルに導入されるようになれば、高速で効率的に顧客に注文された食品や商品を届けるインフラになるでしょう。
Wendy'sでは手間なく・混雑なく注文のインスタントピックアップが可能

画像引用:Wendy's Partners with Pipedream to Pilot Industry-First Underground Delivery System for Mobile Orders
Pipedreamが開発した地下配送システムは、一種のミニチュア無人地下鉄と言えます。
このシステムは、地下1.8~2.1メートルに設けられた簡易トンネルを設置して、自律ロボットが最大時速72kmで内部を走行し、食品や飲料を目的地に届けます。
飲食店の場合は、店舗の外にインスタント・ピックアップ・ポータルを設置して、そこに注文客が到着した段階でキッチンから直接料理を送り、受け取る仕組みです。
PipedreamのWebサイトでは、飲食店の営業時間に影響を与えずに2週間で設置できるとされています。
2023年5月、ハンバーガー・チェーンのWendy's(ウェンディーズ)は、この地下配送システムの試験導入を発表しました。
店舗の外に設置されたポータルに、出来上がった料理をキッチンから直接顧客に渡す形を取ります。
Wendy'sでは、オンライン注文を好むデジタル志向の顧客に向けて、このサービスを提供するとしています。
したがって、混雑を嫌い、迅速なサービスを求める顧客にとって便利な受け渡し方法となるでしょう。
地下を経由して注文が届けられるPipedreamの地下配送システム

12月14日、ジョージア州のスマートシティ開発に取り組むPeachtree Corners(ピーチツリー・コーナーズ)市は、新たに地下配送ネットワークの立ち上げを発表しました。
このネットワークには、Pipedreamが開発した地下配送システムが採用されています。
今回の発表では、ショッピングセンターと外部の建物を地下でつなぎ、地元の飲食店の料理や、売店の商品を地下配送システムで配達してもらえるようにする計画です。
街のインフラとして導入されるのは先の話しですが、チェーン店のWendy'sは店舗内に同じシステムを試験導入しています。
注文を顧客に届ける方法として、まったく新しい選択肢が現れたと言えるのではないでしょうか。
原文
参考サイト
Peachtree Corners launches first underground-delivery robot - Cities Today












































