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2024.01.22

移動販売の未来を形作る!CES 2024で披露されたOttonomyの自律型ドリンクサーバーOttobot Brew

海外飲食DXニュース

配送ロボットがサービスも運ぶようになりそうです。

2024年1月9日から12日にかけて開催されたテクノロジーイベント「CES 2024」にて、配送ロボット企業「Ottonomy(オットノミー)」は、2種類の自律ロボットを披露しました。

一つは移動式スマートロッカー「Ottobot Locker(オットボット・ロッカー)」、もう一つは飲み物を運ぶ「Ottobot Brew(オットボット・ブリュー)」です。

後者のOttobot Brewは、冷えたビールなどのドリンクを提供する移動型ドリンクサーバーロボットとして機能します。

今回の発表では、配送ロボットが単に物だけでなく、サービスも運べる可能性を示唆したといえるのではないでしょうか。

ドリンクサービスがOttobot Brewにより無人化

移動型ドリンクサーバーロボットOttobot Brew

画像引用:Ottonomy Announces Strategic Partnership with Harbor Lockers Unlocking Access to 100's of Vendors Using Ottobot Lockers its Newest Delivery Robot

CCES 2024で披露された「Ottobot Brew」は、配送ロボット「Ottobot」とCooler Keg社のポータブル・サーバー「Cooler Keg」を組み合わせた構造です。

Cooler Keg社は、スタジアムやカジノ、ホテル向けに飲料を提供する企業であり、ポータブル・サーバー「Cooler Keg」は、小型のステンレス製クーラーとCO2ガスシリンダーを備えています。

このポータブル・サーバーは、ビールや発泡酒だけでなく、カクテルやソーダなど多様な飲料を提供できるため、Cooler Kegがあれば、どこでも炭酸飲料を楽しむことができます。

そのため、Cooler Kegの機能を備えたOttobot Brewがあれば、顧客は自分のいる場所で飲み物を注文、支払い、受け取りができるようになるでしょう。

当然、スタッフが飲み物を運ぶという単純作業が不要となり、飲料サービスの提供方法を​​劇的に変えていくことになります。

配送ロボットと他社製品のコラボで移動販売が可能

配送ロボットと他社製品のコラボ

画像引用:Ottonomy Announces Strategic Partnership with Harbor Lockers Unlocking Access to 100's of Vendors Using Ottobot Lockers its Newest Delivery Robot

Ottonomy社が今回披露した2種類のロボットからは、新しいヒントが得られるのではないでしょうか。

一般的に、配送ロボットの用途は“荷物や食品を運ぶもの”と考えてしまいます。

しかし、今回のようにロッカーやサーバーを載せるための移動プラットフォームとして配送ロボットを捉えると、多様な可能性が広がります。

アイスクリームの移動販売

例えば、アイスクリームやお菓子など、以前は屋台やワゴン販売のサービスを配送ロボットで提供するということも可能になるかもしれません。

そして、モバイル決済機能を配送ロボットに追加すれば、無人の移動販売店として複数台を同時運用もできるでしょう

乳酸菌飲料を販売する配送ロボット

もしかしたら、某大手企業の乳酸菌飲料を販売する配送ロボットが街中を走り回るという光景が見られる可能性もあります。

つまり、目的地まで自動運転で到着できる配送ロボットには、荷物や食品を運ぶだけでなく、多くの新しい用途を生み出す可能性があるといえるでしょう。

フードデリバリー企業が宅配ビジネスで進出

DoorDashが宅配ビジネス

同様に、フードデリバリーは“食べ物を運ぶもの”と考えてしまいがちです。

しかし、必ずしも運ぶものが食べ物に限定されている必要はありません。

食べ物と一緒に、日用品や書籍などを届けてくれる配達サービスがあれば、非常に便利だと感じるのではないでしょうか。

アメリカ最大のフードデリバリー企業であるDoorDash(ドアダッシュ)は、すでに料理だけでなく、食品や飲料、小売りで取り扱う商品全般を運ぶようになっています。

いずれは、AmazonのようにDoorDashのアプリからあらゆる商品を注文し、短時間で届けられるようになるかもしれません。

つまり、私たち消費者は「届けてほしいものを運んでくれる」サービスがあれば、業種は問わずに利用するでしょう。

配送ロボットとスマート製品を組み合せてフードサービスを創造

配送ロボットとスマート製品を組み合せて新しいサービスを創出

2024年1月9日 ~ 12日に開催されたCES 2024で、配送ロボット企業Ottonomyは、2種類の新しいロボットを披露しました。

移動スマートロッカー「Ottobot Locker」と、同様に移動型飲料サービスが提供できる「Ottobot Brew」です。

これら2種類のロボットは、他社の製品とOttonomyが開発した配送ロボット「Ottobot」を組み合わせることで実現しました。

今後、小型化・スマート化された製品と配送ロボットを組み合わせて、新しいタイプのロボットがリリースされていくでしょう。

また、単純なサービスを提供する場面において、人の代わりにロボットが同様のサービスを提供できるようになる可能性が高いです。

そうなれば飲食店では、容易にフードサービスやドリンクサービスを顧客に提供しやすくなります。

同時に“人の手によるサービス”の必要性と価値も高まっていくでしょう。

原文

Ottonomy Announces Strategic Partnership with Harbor Lockers Unlocking Access to 100's of Vendors Using Ottobot Lockers its Newest Delivery Robot

参考サイト

CES 2024: Ottonomy's Ottobot Robots Revolutionize Service Delivery

Ottonomy teams with Cooler Keg on mobile beverage service | Vending Times

Ottobot Brew - Ottonomy x Cooler Keg

Cooler Keg

Get your beer from an app-connected roving robot with the Ottobot Brew

Add Local Retail Delivery and Pickup to Your Shop

前田淳一郎

グラフィック制作カタパルト

代表

1983年岐阜県生まれ。プログラマー、整備士、物流と転職し、日本橋で寿司職人の世界に入り、立ち食い寿司屋の店長になる。原価の高いをいわれる寿司で、原価調整と材料管理を徹底し、原価を平均25~30%に抑える。その後カナダで移民に挑戦し、現地の海上コンテナのフォワーダー企業に勤める。帰国後に外資系に勤務。
2020年より、Webライターをしながら世界の新しい「食の常識」を発信中。

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