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2023.12.04

Soplayaの革新:デジタル化で飲食店と生産者を直結する食材調達チャネル

海外飲食DXニュース

食材調達のデジタル化・多様化が進めば、飲食店の付加価値や差別化につながるはずです。

2023年11月28日、ミラノに拠点を置くフードテック企業Soplaya(ソプラヤ)が資金調達で1250万ユーロ(約19億9700万円)を確保したと、海外メディアが報じました。

Soplayaは、飲食店やシェフと生産者である農家を直接結び付ける食材調達チャネルを構築したスタートアップです。

従来の卸業者を省き、良質な食材を生産者から飲食店に配送しています。

そのため、持続可能性と多様性を追求しつつ、効率的な飲食店のサプライチェーンのデジタル化に成功しています。

また、生産者の農家にとってもメリットのあるプラットフォームと言えるでしょう。

飲食店と生産者を直接つなぐプラットフォーム

飲食店と生産者を直接つなぐプラットフォーム

画像引用:Soplaya: I migliori ingredienti dal produttore allo chef

Soplaya(ソプラヤ)は、飲食店が高品質の食材を検索・注文・配達を依頼できるプラットフォームを提供しています。

しかも、飲食店の規模や注文量に左右されず、必要な食材を容易に注文が可能です。

2023年現在でも多くの飲食店は、食材の調達の際に業務用の食材や用品を扱う卸業者を使用する場合が多く、注文をFAX送信しているケースも珍しくありません。

こういった前時代的とも言えるプロセスをSoplayaは自動化・デジタル化して、農家と飲食店を直接つないでいます。

中間の卸業者を省くことで、過剰在庫や廃棄される食材を削減し、生産者と飲食店の収益性を高めることが可能です。

飲食店は新鮮で多品種の食材が安く調達可能

飲食店は新鮮で多品種の食材が安く調達

画像引用:Soplaya: I migliori ingredienti dal produttore allo chef

飲食店経営者は、Soplayaのアプリからニッチな食材や一般的な食材の両方が容易に調達できます。

その数は10,000種類以上とされており、簡単に検索・注文が可能です。また、取扱ってほしい食材のリクエストもできるそうです。

Soplayaのプラットフォームでは、新しい食材や生産者を検索、比較のためのツールを提供していますが、他にも飲食店が注文しやすいように魅力的な条件を揃えています。

  • 送料無料

  • 最低注文金額なし

  • 配達時間指定可能

  • 食材の品​​質保証

また、食材の品質に満足できない場合は、返金または食材の交換が含まれています。

以上のことから、Soplayaのプラットフォームを利用すれば、紙のカタログを調べたり見本市に行ったり、担当者とやり取りが不要になるでしょう。

加えて、注文できる食材には以下の情報も含まれています。

  • 産地

  • 調理方法

  • アレルゲン

  • 賞味期限

これらに加えて、生産者の歴史や栽培ノウハウも参照が可能です。

食材に関する情報を注文客に提供することで、忘れられない体験を演出することもできるでしょう。

したがってSoplayaのプラットフォームは、飲食店で作りたい料理の食材や、注文客に付加価値をつけやすい食材を確保できる仕組みと言えます。

生産者は卸業者を省いて食材を飲食店に提供

生産者は卸業者を省いて食材を飲食店に提供

画像引用:Soplaya: I migliori ingredienti dal produttore allo chef

農家や酪農家にとって、Soplayaのプラットフォームは食材を適切な価格で販売できるチャネルと言えます。

卸売業者や流通業者を介して発生する中間マージンが少なく、平均の半分とSoplayaのホームページでは説明されています。

規模や生産量を問わずに直接B2Bの食材サプライチェーンにアクセスでき、利益率の高い取引が可能です。

購買マネージャーから、提供する食材と飲食店のニーズの接点を見つけるアドバイスも受けられるそうです。

また、Soplayaが発注された食材の支払い保証人としての役割を果たします。支払いの滞納や未納を心配する必要がなくなるでしょう。

つまり、Soplayaのプラットフォームは、企業間取引ができるメルカリといえるかもしれません。

資金調達で事業規模と範囲を拡大

ラウンド非公開の資金調達

今回の資金調達は、Sinergia Venture Fundと前回のラウンドに参加した投資ファンドの主導で行われました。

また、調達資金にはイタリアの国際銀行グループIntesa San Paoloからの負債融資100万ユーロ(約1億6,000万円)が含まれており、合わせて1250万ユーロ(約19億9,700万円)となっています。

シリーズ名は公開されていません。

調達できた資金でSoplayaは事業範囲を拡大する計画です。また、イタリア以外の国にも上陸を準備するとしています。

2018年に設立されて以来、Soplayaは生産者と飲食店をつなぐプラットフォームと配送サービスを提供してきました。

アプリと3つの物流拠点、冷蔵トラックを活用して、毎日300社を超える生産者から数千の食材を24時間・配送料無料で対応しています。

現在では、イタリアの15都市で2000以上の飲食店やバー、ホテルに食材を提供しているそうです。

2020年7月に資金調達を行って350万ユーロ(約5億5,900万円)を確保して、ビジネスを現在の規模にしています。

そのため今回の資金調達で、Soplayaがサービスを提供する範囲がさらに広がり、イタリア国内で一定の知名度を獲得する可能性があります。

Soplayaのプラットフォームは業務用食材のECモール

画像引用:Soplaya: I migliori ingredienti dal produttore allo chef

11月28日、イタリアのミラノを拠点にしているSoplayaが資金調達で1250万ユーロを調達したと報じられました。

Soplayaは、飲食店が生産者から直接食材を調達できるプラットフォームと、食材の配送サービスを提供しています。

知名度のない野菜や、滅多に市場に出ることのない食材を飲食店が生産者から直接調達できます。

生産者にとっても卸業者に買い叩かれることなく、飲食店に食材を提供できるため、双方にとってメリットのあるプラットフォームです。

今回の資金調達で規模拡大を計画しているため、イタリア国内で新鮮な野菜や珍しいチーズなどの食材が調達できる飲食店が増えるでしょう。

原文

Milan-based foodtech Soplaya secures €12.5 million to revolutionise the restaurant supplies industry | EU-Startups

参考サイト

Soplaya: I migliori ingredienti dal produttore allo chef

Foodtech Startup Soplaya Raises €12.5 Million in Funding

Soplaya Closes €12.5M Financing Round

La foodtech Soplaya raccoglie 125 milioni di euro con l'obiettivo di digitalizzare la filiera dei ristoranti

前田淳一郎

グラフィック制作カタパルト

代表

1983年岐阜県生まれ。プログラマー、整備士、物流と転職し、日本橋で寿司職人の世界に入り、立ち食い寿司屋の店長になる。原価の高いをいわれる寿司で、原価調整と材料管理を徹底し、原価を平均25~30%に抑える。その後カナダで移民に挑戦し、現地の海上コンテナのフォワーダー企業に勤める。帰国後に外資系に勤務。
2020年より、Webライターをしながら世界の新しい「食の常識」を発信中。

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