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2024.05.20

飲食店経営のDX革命:Restaurant365の巨額資金調達とオールインワンプラットフォームの進化

海外飲食DXニュース

2024年5月15日、飲食店向けに管理ソフトを提供しているRestaurant365(レストラン365)が1億7,500万ドル(約272億7500万円)の資金調達を発表しました。

同社は、飲食店のバックオフィス業務(会計・在庫・スケジュール・給与計算)を1つにまとめたオールインワンプラットフォームを提供するユニコーン企業です。

ユニコーン企業とは、非上場で創業10年以内に評価額が10億ドル以上となったベンチャー企業のことを指します。

同社は、調達した資金で自社の強化と、飲食店の人材育成やブランド形成に関わる分野までカバーするプラットフォームの構築を計画しています。

実際、他の企業でも飲食店経営に必要な機能を1つにまとめたプラットフォームの構築を進めており、一気にDX化ができるサービスが誕生しつつあります。

資金調達でDXを加速させるプラットフォームと自社を強化

DXを加速させるプラットフォームと自社を強化

Restaurant365は、調達した巨額の資金で自社のプラットフォームの機能強化と規模拡大を目指します。

具体的には、飲食店のブランド構築に必要な従業員の給与計算機能の充実を予定しているそうです。

他にも、将来の買収と継続的な成長を維持するために、自社のバランスシートの強化も発表しています。

Restaurant365のプラットフォームは、大手のチェーン店だけでなく、小規模の飲食店でも使用できる汎用性を持っています。

これを裏付けるように、2023年の時点で40,000ヵ所で導入されていると説明されているため、投資家から将来への成長性に対する期待値が高いといえるでしょう。

今回の資金調達はICONIQ Growthが主導しており、既存の支援者であるKKRとL Cattertonも参加しています。

つまり、巨額の資金調達の成功は、自社のサービス強化と併せて、投資家から期待値の確認も兼ねており、Restaurant365の将来の可能性が高く評価されている結果といえるでしょう。

Restaurant365は人材育成とブランド形成もサポート

Restaurant365は人材育成とブランド形成もサポート

今回の資金調達に先駆けて、4月にRestaurant365は飲食店向けのトレーニング・コンテンツを提供するExpandShare(エクスペンドシェア)を買収しました。

ExpandShareは、AI を活用した学習管理システムで、優れたインターフェイスとカスタマイズされたコンテンツライブラリにより、従業員のトレーニングを簡素化できる仕組みを提供しています。

これにより、飲食店の人材育成を容易にして、店のブランドを強化し、規模拡大に際して品質維持のサポートが可能です。

つまり、Restaurant365は在庫管理や給与計算だけでなく、飲食店の人材育成にも対応できるプラットフォームの構築を目指しています。

すでに新商品の発表が予定されており、5月18日~21日まで開催される全米レストラン協会 (NRA) の外食産業展で、飲食店の従業員トレーニングを含むプラットフォームが披露されるそうです。

当然、発表内容には、買収したExpandShareのトレーニング・コンテンツを自社用に取り込んだ学習管理システムが含まれると予想されています。

いずれRestaurant365のプラットフォームは、飲食店向けに人材育成と、ブランド形成のサポートまで含めた店舗経営に必要なインフラとなるでしょう。

飲食店経営がオールインプラットフォームで一気にDX化

飲食店経営がオールインプラットフォームで一気にDX化

前述したRestaurant365のように、飲食店経営が1つのプラットフォームで一気にDX化され、効率的にできるようになってきています。

数年前は、オンライン注文、フードデリバリー、給与計算、予約管理などをそれぞれ別個のソフトウェアやプラットフォームで対応するのが一般的でした。

しかし、最近ではRestaurant365のように、飲食店経営に必要な機能が揃っているオールインワンプラットフォームを提供する企業やスタートアップが増えてきています。

例えば、レストランテックサプライヤーのCheckmate(チェックメイト)は、VoiceBite(ボイスバイト)を買収し、音声AIソリューションを自社サービスに追加しました。

Checkmateのプラットフォームには、ホームページ作成やオンライン注文、データ分析、財務管理など、飲食店経営に必要な機能の大半が揃っています。

一社のサービスでDX化が一気に進む

そこに、音声AIによる電話対応やドライブスルーのソリューションが追加されたということです。

このように、飲食店向けのプラットフォームがExcelやWord、PowerPointが揃っているMicrosoft社のOfficeのような存在になりつつあります。

30年ほど前は、パソコンで文書作成は「一太郎」、表計算は「Lotus1-2-3」など、それぞれ別個にソフトウェアを揃えて、使いこなす必要がありました。

しかし、現在ではOfficeをインストールすれば、必要なソフトはほぼ揃っており、データの互換性もあります。

同じことが飲食店向けのプラットフォームにも起きており、店舗運営に必要な機能が揃った一社のサービスでDX化が一気に進むようになるでしょう。

Restaurant365が次の成長を見据えて巨額の資金調達

Restaurant365が次の成長を見据えて巨額の資金調達

5月15日、ユニコーン企業であるRestaurant365が1億7,500万ドル(約272億7500万円)という巨額の資金調達を発表しました。

同社は、飲食店向けにバックオフィス業務を効率化するプラットフォームを提供しており、調達した資金で機能充実と、自社の経営強化をする計画です。

特に、飲食店の給与計算と人材育成、ブランド形成の分野におけるサポートを充実させると発表しています。

これまでのプラットフォームは、会計や在庫管理など、単一業務の効率化が中心でした。

しかし、1つのプラットフォームで複数の業務だけでなく、人材育成やブランド形成など数値化しにくい分野も対応できるようになってきています。

つまり、飲食店経営が1つのプラットフォームで効率的、かつ一元的に管理できるようになってきているといえるでしょう。

もちろん、プラットフォームで飲食店経営が簡単になるわけではありません。

しかし、個別にソフトウェアを揃えたり、数字を集めて入力したりという手間が劇的に減ります。

そのため、集中したい業務に時間や労力を投入できる経営環境が整いつつあるといえるのではないでしょうか。

参考サイト

Restaurant365 Announces $175M Funding Led by ICONIQ Growth

ICONIQ | Setting the Table for Success: Building a Brighter Future for Restaurants with Restaurant365

Restaurant365 to Appear at 2024 NRA Show with New Products Following $175M Funding Round

Restaurant365 Acquires ExpandShare to Enhance Employee Training Operations & Guest Experiences

前田淳一郎

グラフィック制作カタパルト

代表

1983年岐阜県生まれ。プログラマー、整備士、物流と転職し、日本橋で寿司職人の世界に入り、立ち食い寿司屋の店長になる。原価の高いをいわれる寿司で、原価調整と材料管理を徹底し、原価を平均25~30%に抑える。その後カナダで移民に挑戦し、現地の海上コンテナのフォワーダー企業に勤める。帰国後に外資系に勤務。
2020年より、Webライターをしながら世界の新しい「食の常識」を発信中。

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