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2023.10.07

チポトレ、効率と顧客体験を変えるHyphenのキッチン自動生産ラインをテスト

海外飲食DXニュース

2023年10月3日、メキシコ料理を提供するChipotle Mexican Grill(チポトレ・メキシカン・グリル:以後Chipotle)社は、キッチン用の自動生産ラインのテストを発表しました。

この自動生産ラインは、Hyphen(ハイフン)社が開発したものであり、Digital Makeline(デジタル・メイクライン)と呼ばれています。

Digital Makelineは、工場の生産ラインのように流れ作業で料理を作る仕組みです。

まだテスト段階ですが、実店舗に導入が広がれば、キッチン業務が大幅に自動化されて、チポトレのスタッフの負担軽減と接客サービスの向上が期待できます。

 Hyphenのプラットフォーム導入でキッチン業務をさらに効率化

出典:CHIPOTLE TEAMS UP WITH HYPHEN TO BEGIN TESTING NEW DIGITAL MAKELINE - Oct 3 2023

Hyphen社のプラットフォーム「Digital Makeline」を導入することで、調理スピードと顧客体験を向上させることが可能です。

Chipotle社によれば、デジタル注文の約65%がボウル(丸皿にすべての具材を盛り付けた料理)またはサラダであるため、Digital Makelineがこれらの料理を担当すれば、キッチンスタッフの負担がかなり軽減できます。

同時に、キッチンスタッフはブリトーやタコスなどを調理し、同時並行に料理を完成させることができるため、これまで以上の効率性の追求が可能です。

または、接客サービスに重点を置き、顧客体験を高めることに時間を増やすこともできます。

したがって、Digital Makelineの導入は、デジタル注文の処理スピードと、店内での顧客体験の向上に効果を発揮するでしょう。

※こちらの動画には音がありません。

HyphenのDigital Makelineの流れ

出典:CHIPOTLE TEAMS UP WITH HYPHEN TO BEGIN TESTING NEW DIGITAL MAKELINE - Oct 3 2023

Digital Makelineはコールドテーブルの形状をしており、上部で調理が可能です。

そのため、Digital Makelineの下部でサラダを作り、上部でスタッフが別の料理を調理することができます。

Digital Makelineの作業工程をまとめると次の通りです。

  1. 顧客がChipotleアプリやホームページ、またはUber Eatsなどサードパーティのプラットフォームから注文を送信

  2. 注文にボウルやサラダが含まれていると、HyphenのDigital Makelineが作業を開始します

  3. 容器がDigital Makelineの中を移動し、指定された材料が入っているコンテナの下に移動

  4. 各材料はディスペンサーにより計量され、容器に盛り付けられます

  5. これらの作業中に、ブリトーやタコス、ケサディーヤなどの注文が含まれている場合、スタッフは同じDigital Makelineの上部で調理を開始

  6. 完成したボウルやサラダは、Digital Makelineの底部から持ち上げられ、カウンターにある開口部から出てきます

  7. 出てきたボウルやサラダ、スタッフが作った料理に蓋をして、チップスやサイドサルサ、ワカモレなどのアイテムを追加して注文が完成します

この流れによって、スタッフ1人で無理なく複数の料理を同時並行でこなすことが可能です。

当然、効率的なキッチンオペレーションが実現します。

次世代のフードサービスに投資をするChipotle

出典:HYPHEN // MEDIA KIT // 2023

Chipotle社は、2022年にベンチャー基金「Cultivate Next」を設立し、飲食店に関連するスタートアップに積極的に資金提供を行っています。

そのため、自動化やAIの活用にも積極的であり、これらの技術の運用試験と導入を進めています。

2023年7月、アボカドの皮と種を抜く加工ロボット「Autocado(オートカド)」のテストを発表しました。

このAutocadoの開発元であるVebu(ヴェブ)社は、Cultivate Nextからの投資を受けています。

また今回テストを開始したHyphen社のDigital Makelineも2022年7月21日に資金提供を受けたプロジェクトです。

その一方でChipotle社の売りは、人工着色料や保存料を一切使用せずに健康的な食材で調理した伝統的なメキシコ料理です。

そのため、同社は手間のかかる健康的なメキシコ料理を最新鋭の機器を用いて、効率的に提供するチェーン店として発展していくでしょう。

これは同業他社との大きな差別化要因となります。

Hyphenの自動生産ラインを導入しChipotleの調理業務の自動化をテスト中

出典:CHIPOTLE TEAMS UP WITH HYPHEN TO BEGIN TESTING NEW DIGITAL MAKELINE - Oct 3 2023

10月3日、Chipotle社はキッチンの調理を自動化するために、Hyphen社のDigital Makelineのテストを発表しました。

Digital Makelineの導入により、サラダやボウルなど一部の料理は自動的に盛り付けられ、キッチンスタッフは同時に注文を処理できるようになります。

現在はテスト段階ですが、実店舗での運用試験が行われれば、これまで以上の効率性が実現し、同時にキッチンスタッフの負担が軽減されるでしょう。

原典

CHIPOTLE TEAMS UP WITH HYPHEN TO BEGIN TESTING NEW DIGITAL MAKELINE - Oct 3 2023

参考サイト

Chipotle Hyphen begin testing automated makeline | Restaurant Dive

Chipotle partners with Hyphen to test automated makeline

Chipotle is testing an automated makeline for its bowls and salads | Nation's Restaurant News

アイコン画像出典:HYPHEN // MEDIA KIT // 2023

前田淳一郎

グラフィック制作カタパルト

代表

1983年岐阜県生まれ。プログラマー、整備士、物流と転職し、日本橋で寿司職人の世界に入り、立ち食い寿司屋の店長になる。原価の高いをいわれる寿司で、原価調整と材料管理を徹底し、原価を平均25~30%に抑える。その後カナダで移民に挑戦し、現地の海上コンテナのフォワーダー企業に勤める。帰国後に外資系に勤務。
2020年より、Webライターをしながら世界の新しい「食の常識」を発信中。

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