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2023.12.11

CaliExpress by Flippyの誕生:自動化技術が創る新時代のハンバーガーショップ

海外飲食DXニュース

自動化された飲食店では「人材確保」という言葉が死語になるかもしれません。

2023年12月5日、キッチンロボを開発している「Miso Robotics(ミソ・ロボティクス)」は、世界初の完全自律型ハンバーガーショップ「CaliExpress by Flippy(カリエクスプレス・バイ・フリッピー)」がまもなくオープンすると発表しました。

AIとキッチンロボを活用し、和牛肉をブレンドしたハンバーガーを自動で調理、低価格で提供します。

これにより、今までのように大勢のスタッフを必要とせず、わずかな人員で店舗運営が可能となります。

このような自律型の飲食店の運用が実現すれば、資金力のある大企業は容易に多店舗展開が可能になるでしょう。

3社が協力して形になった完全自律型ハンバーガーショップ

揚げ物を調理するフライステーション

画像引用:Press & Media | Miso Robotics

今回の発表はロボティクス企業のMiso Roboticsから行われましたが、このハンバーガーショップ「CaliExpress by Flippy」の主体となっているのは別の企業です。

主体となっているのは、QSR(クイック・サービス・レストラン)のチェーン店を展開するCali Group(カリ・グループ)です。

他にも、生体認証で注文や支払いをできるようにするテクノロジー企業「PopID(ポップ・アイディー)」と協力しているため、3社で作り上げた店舗といえます。

CaliExpress by Flippyでは、自律型のキッチンロボがハンバーガーとフライドポテトを調理するため、スタッフは調理作業にほとんど参加しません。

キッチンロボは、ハンバーガーパティを焼き上げるグリルステーションと、揚げ物を調理するフライステーションで構成されAIによって制御されています。

店の名前にもなっているフライステーション「Flippy(フリッピー)」は、Miso Roboticsで開発され、世界初のAI搭載ロボットフライステーションとなりました。

Flippyを使用することで、スタッフの火傷をほぼなくすことができ、食品と油の両方の廃棄物削減が可能です。

またCaliExpress by Flippyのキッチンは、自動化が徹底されているため他の飲食店よりストレスの少ない環境で勤務ができます。

待遇でも少人数のスタッフによって運営できるため、平均以上の賃金が提供できるそうです。

自動化で和牛ブレンドバーガーを低価格で提供

CaliExpress by Flippyは12月に予約制でオープン

CaliExpress by Flippyは、顧客がセルフ注文レジを操作してPopIDアカウントで食べたい料理を選び、会計を済ませるセルフ・オーダー・キオスク型の店舗です。

提供されている主なメニューは、ハンバーガー、チーズバーガー、フライドポテトの3種類となっています。

注文を受けてからグリルロボットが和牛肉をミンチにするため、口の中でとろけるようなバーガーパティを実現しているそうです。

また、最高級のジャガイモを使用したフライドポテトは、正確な時間で揚げているため、注文客に常に同じ味を提供できます。

これらキッチンロボが調理していく様子を注文客は、店内で眺めることが可能です。

パティに和牛肉をブレンドしたプレミアムバーガーでありながら、一般的なハンバーガーと同等の価格で提供される計画です。

12月にオープンが予定されていますが、最初は予約制で操業を始めて、その後にグランドオープンする計画となっています。

場所は561 E Green St,Pasadena,CA 91101,United States(カリフォルニア州パサデナ・グリーンストリート561 E)です。

ミンチを作る工程から自動化されたハンバーガーショップ

揚げ物を自動で作るFlippy

画像引用:Press & Media | Miso Robotics

12月5日、完全自律型ハンバーガーショップ「CaliExpress by Flippy」がまもなくオープンするとMiso Roboticsが発表しました。

CaliExpress by FlippyはAIを搭載した調理ロボットとセルフレジを組み合わせた自動化されたハンバーガーショップです。

注文が入ると和牛肉を挽き肉にする工程から調理が始まり、普段は見ることができないプロセスを顧客は見物できます。

また、高級食材を使ったハンバーガーを手ごろな価格で味わえるようになるでしょう。

スタッフでは対応できない調理工程から自動化しているため、他のハンバーガーショップとの差別化ができており、店舗運営で安定した結果が出せるかが今後の課題になります。

軌道に乗ったら、資金力だけで多店舗展開が容易になるため、チェーン店などに普及する可能性が高いでしょう。

原文

World’s First Fully Autonomous AI-Powered Restaurant Opening in Southern California | Miso Robotics

参考サイト

World's First Fully Autonomous, AI-Powered Restaurant Opening in Southern California

Miso Robotics Announces Ecolab Partnership and Investment – CaliGroup

White Castle's New Robot Can Produce More Fries Than a Human

前田淳一郎

グラフィック制作カタパルト

代表

1983年岐阜県生まれ。プログラマー、整備士、物流と転職し、日本橋で寿司職人の世界に入り、立ち食い寿司屋の店長になる。原価の高いをいわれる寿司で、原価調整と材料管理を徹底し、原価を平均25~30%に抑える。その後カナダで移民に挑戦し、現地の海上コンテナのフォワーダー企業に勤める。帰国後に外資系に勤務。
2020年より、Webライターをしながら世界の新しい「食の常識」を発信中。

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