
2025.05.16
店舗とネットの垣根を超えて ― STORESが描く、飲食DXの“新しい当たり前”
国内飲食DXニュースSTORES が描く、飲食×デジタルの未来地図
飲食店を取り巻く環境が変化するなか、「リアルとオンラインの垣根を越え、ファンを育てる仕組み」が注目されている。そんな中で存在感を増しているのが、ネットショップやアプリ開発、モバイルオーダー等の複数サービスを展開する「STORES」だ。
もともとネットショップ作成サービスや、キャッシュレス決済サービスを提供しているSTORES だが、現在は「オムニチャネルでの店舗運営支援サービス」としても進化を遂げている。飲食店や小売店の“ファンづくり”に寄り添うために、STORES が提供する機能やビジョンを、マーケティング責任者・各務氏、モバイルオーダー担当者・名郷氏への取材を通じて紐解いていく。
“こだわり・情熱・たのしさによって駆動される経済”を支える店舗プラットフォームへ
STORES のミッションは「Just for Fun」。楽しみやこだわりを原点に商品やサービスを生み出す人たちの経済活動を支えたいという想いが根底にある。
この理念を実現すべく、STORES が提供しているのは、以下のような複数の店舗向けサービスだ。

これらのサービスは単体でも導入できるが、2025年3月からは複数サービスをまとめて導入できる新プランも登場した。そして、これら STORES サービスの最大の特徴はすべてが“ひとつの顧客データベース”でつながっていることにある。
「店舗での来店履歴と、ネットショップでの購入履歴が統合されることで、ファンごとの行動に合わせたアプローチが可能になります。マーケティングや販促も、感覚ではなくデータに基づいた判断ができるようになるんです」と各務氏は語る。
オムニチャネルの力で「買う理由」をつくる

リアルな店舗とネット上の接点をつなぎ、顧客一人ひとりの“買う理由”をつくっていくSTORES が掲げるビジョンは、まさにオムニチャネル戦略の最前線にある。
たとえば、あるカフェではSTORES のPOSレジ・ネットショップ・ブランドアプリを導入。店舗で提供したコーヒーを気に入った顧客が、帰宅後にアプリから豆を購入するといった導線が生まれている。
「来店体験が購買につながり、ネットの購買がまた来店を呼び込む。そんな循環を生み出せるのが、STORES の一番の強みです」(各務氏)
モバイルオーダーの新提案。「リピーターが生まれるオーダー体験」

STORESでは、2023年12月に新サービスとして『 STORES モバイルオーダー』をリリース。現在は「テイクアウトに特化した」形で展開しており、月額0円・手数料のみの料金設計が特徴だ。
一般的なモバイルオーダーが「注文〜決済」にフォーカスするのに対し、STORES の提供価値は“その後”にある。
「注文データをアプリやCRMとつなぐことで、リピートにつながるコミュニケーションが可能になります。たとえば購入翌日に“美味しかったですか?”というLINE通知を送る、など。リピート導線を自動で設計できるのが特長です」と語るのは、モバイルオーダーの担当者・名郷氏だ。
小規模飲食店でも導入しやすい価格と設計
特筆すべきは、STORES が小規模事業者のニーズに徹底的に寄り添っている点だ。たとえば、POSレジや決済端末は、2025年3月に発表された「新プランの「スタンダードプラン(月額税込3,300円、決済手数料1.98%〜)」を利用すれば、実質無料で導入できる。
「開業1年目の飲食店でも、無理なく始めていただけます。特に、これから拡大していきたいという個人店や、5店舗未満の事業者さんには、かなりフィットする設計だと思います」と名郷氏は語る。
2025年3月27日にネットショップ・キャッシュレス決済・POSレジなど、店舗運営に必要なサービスをひとつにまとめた新プランの提供を開始した。「スタンダードプラン」と「フリープラン」の2プランがあり適用条件がある。

STORES 株式会社 プレスリリース 「STORES、店舗運営に必要な7サービスをまとめた 新プランを提供開始!月額3,300円/決済手数料1.98%〜」
飲食店の“これから”を共に考えるパートナーへ
「STORES のサービスを売りたいというよりも、“飲食店にとってどうあるべきか”を一緒に考えたい。そんなパートナーでいたいと思っています」と、最後に語ってくれたのは各務氏。
今後はブランドアプリ・ネットショップ・POSレジ・モバイルオーダーを横断した機能拡張や、より使いやすいUI/UX設計、外部システム連携の強化も予定されている。
「システムに不慣れな飲食店でも安心して始められるよう、導入時のサポートにも力を入れています。サービスそのものだけでなく、“ファンを育てる仕組み”を一緒につくっていきたいんです」(名郷氏)
飲食店のオムニチャネル運営に本気で向き合うSTORES の挑戦は、これからの飲食経営に欠かせない選択肢になりそうだ。
会社概要
会社名
STORES 株式会社
所在地
東京都渋谷区東3丁目16番3号 エフ・ニッセイ恵比寿ビル4階
事業内容
インターネットビジネスの企画・開発・運営
お問い合わせはこちら
https://02fafc57.form.kintoneapp.com/public/inquiry-standardplan

山澤修平
一般社団法人レストランテック協会
代表理事
1980年北海道生まれ。携帯電話販社大手「コネクシオ株式会社」にて、営業戦略など様々な業務に携わり、その後、農業ITベンチャー「株式会社ファームノートでCSMの構築、営業拠点の立ち上げを行う。現在は日本最大のレストランテックコミュニティ「RT_Meetup」を主催する一般社団法人レストランテック協会の代表理事、一般社団法人日本飲食業経営審議会の理事、数多くのテックベンダーのセールスマーケティングの顧問業などに従事。全国各地の飲食経営者と生産者とテクノロジー企業をつなげる為、ホテル暮らし中心のアドレスホッパー生活を送っている。著書 同文舘出版「これからの飲食店DXの教科書」(2022年)











































