
2023.06.16
アンバサダーマネジメント
酒井慎平の物申す!!こんにちは。全国で梅雨入りが宣言されて雨模様が続く今日この頃。いかがお過ごしでしょうか。急に天気が崩れると予定を変更せざるを得なくなり憂鬱になるものです。そんな時は「今日何しようかな」と立ち止まって、自分の置かれている状況を整理し、普段の仕事や生活に追われて実行できずにいた事に取り組むいい機会かもしれません。
先日、深見浩一氏(株式会社PrunZ 代表取締役)による、「LINE」と「dinii」の飲食店活用セミナーに参加しました。
深見氏といえば、飲食経営者である他、S1サーバーグランプリ優勝経験者であり、居酒屋甲子園日本一を経験する創設メンバーです。そんな深見氏は、2019年まで国内飲食事業、海外飲食事業、講演、コンサル、介護など、さまざまな事業を手広く手がけてきましたが、新型コロナウイルスの影響で大打撃を受けて以降は考え方が変化したといいます。
特に、同社の代表店舗でもある「炎丸酒場」(東京・五反田)は、売上低迷に悩むなか、持ち前の接客・サービス力だけでは切り抜けられないと考えLINEとdinneの導入を決断しました。
まず、株式会社LINEが提供する「LINE公式アカウント」について簡単に説明します。
「LINE公式アカウント」は、通常の「LINE」内で企業や店舗がお客様に直接情報を届けられるサービスで、特に再来店や継続的な集客を狙った情報発信をすることで売上創出に貢献し急成長を遂げています。
通常の「LINE」と同様に、リアルタイムなメッセージング機能があり、ユーザーとのコミュニケーションを強化し顧客サポートやカスタマーサービスの向上が期待できる他、自動応答機能を活用することで、簡単な問い合わせにも即座に対応できます。
さらに、テキスト、画像、動画、音声などのコンテンツ配信やターゲティング機能を活用して、情報を効果的に伝えることができます。他にも広告プラットフォームを利用することで広告の配信やキャンペーンの宣伝が可能であり、メンバーシッププログラムの導入によりユーザーのロイヤルティを向上させることができるなど、店外で顧客を繋がる様々なコンテンツを充実させています。
続いて、株式会社diniiが展開する「dinii(ダイニー)」についてご紹介します。
「dinii(ダイニー)」は、飲食店やカフェなどのフードビジネス向けのモバイルオーダーPOS(ポイントオブセール)システムとして急成長しているサービスです。顧客はご自身のスマートフォンやタブレットを使用して注文を行い、キッチンに直接送信されます。また、テーブル管理や支払い、データ分析、顧客エンゲージメントなどの機能も提供しており、複数店舗の統合管理も可能です。これにより、飲食店の効率性や顧客満足度の向上が期待できます。
特にダイニーのモバイルオーダーは、メニュー表の画像やテキストを手軽に編集できるため、お客様情報に基づいて、適切な情報のカテゴライズ・構造化や導線設計を考慮して掲載することができるのです。
また、一見さんと常連さんでオススメのメニューを変えて表示するようにプログラムしたり、誕生日など特別な日に「さかい様 Happybirthdayメニュー」のような、粋なメニュー注文も瞬時にメニューに組み込むことができます。
今回特筆すべきは、ダイニーは、お店のモバイルオーダーで注文すると自動的にLINEの友だちに追加されるため、お店を利用した後も、継続的にクーポンや告知などプロモーションを行う事ができる点です。来店時にはdiniiで、来店後もLINEで、各顧客との最適な距離感でアプローチできるのです。
そのなかでも今回のセミナーを通して私が注目したのは「アンバサダーマネジメント」についてです。
LINE社の担当者は、新規客を連れてくる常連客を「アンバサダー(大使)」と呼び、飲食店の売上アップに対する重要なファクターだと説きました。
一般的に東京の居酒屋では、初来店から再来店してもらえる確率は約30%といわれています。その一方で3回来店したお客様はお店に定着し常連となります。LINEとダイニーが持つデータ分析の結果、その中でも、新規客を連れてくるアンバサダーは3回以上訪れ常連客になる確率が高くなる傾向にあり、またアンバサダーに紹介されて来た新規客も常連になる確率が高いというのです。
実際に「炎丸酒場」は、LINEとdiniiを活用しアンバサダーマネジメントを徹底して実施したことで、常連客を増やし売上アップを果たしました。また長期的にも、ブランド認知度の向上、ターゲットオーディエンスへのリーチ、信頼性と信用性の向上など様々なメリットがありそうです。
このようにITを駆使してお客様の来店頻度や特性を明確にし、無駄な広告を減らし的確なタイミングでメッセージやクーポンなどを送ることで、初来店から2回目、3回目と再来店を促すだけでなく、アンバサダーとして新規顧客を連れてくるサイクルを生んでいるのでした。
新規か常連の2択しか分からなかったアナログな時代は終わりつつあります。最適な関係性を把握し、無駄な作業や余計な広告を減らし、双方にとって居心地の良い距離感で、長いお付き合いを支える。DXが実践されていました。



































